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羽田空港D滑走路におけるゴムジョイント破損および連続するタイヤバースト事案 破損部は2022年8月に確認も経過観察を継続

 国土交通省は2026年6月10日、羽田空港D滑走路の接続部で発生したインフラ破損事案に関する概要と緊急対策を発表しました。同省は事態を重く受け止め、新たに「羽田空港D滑走路損傷事案対策検討委員会」を設置し、損傷メカニズムの究明と再発防止に向けた調査に乗り出しています。

 破損が確認されたD滑走路は、海上空港としての「埋立構造」と、多摩川の通水性を確保するための「桟橋構造」を組み合わせた特殊なハイブリッド構造を採用しています。これら2つの異なる構造を繋ぐ「接続部」には、温度変化などによる伸縮に対応し、下部の桟橋への雨水侵入を防ぐ役割を持つ「ゴムジョイント」が設置されています。ジョイント内部には航空機の巨大な荷重を分散させるための鋼製部材が埋め込まれていますが、今回の事案では何らかの理由で表層のゴムが剥離し、内部の鋼製部材がめくれ上がるという重大な異常が発生しました。

 この滑走路の破損が発覚する発端となったのは、航空機のタイヤトラブルでした。2026年5月29日午前10時25分頃、直前に離陸したJAL645便に関する通報を受けて臨時の滑走路点検を実施した結果、ゴムジョイントの破損が発見されました。またこれに先立つ5月25日にも、同滑走路を離陸したSKY19便でタイヤバースト事案が発生していました。

 国土交通省は、すでに破損箇所や同様に表層ゴムの剥離が見られる他のジョイント部分について、めくれ上がった鋼製部材を切断・撤去し、空洞部分に常温補修材を充填する予防保全措置を6月3日までに完了させています。さらに安全確保のため、これまで月1回だったゴムジョイントの基盤施設点検を週2回(月8回)へと大幅に強化しました。

 国土交通省の記録によると、今回破損した箇所は2022年8月に小規模な表面ゴムの損傷が発見されていましたが、2023年9月以降は損傷の進行が見られず経過観察とされていた部分でした。今後、対策検討委員会ではゴムジョイント破損の根本的な原因を分析するとともに、滑走路の破損と連続した航空機のタイヤバースト事案との因果関係についても詳細に検証し、抜本的な再発防止策を取りまとめる方針です。Photo : 国土交通省

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