エアカナダは2026年6月9日、同社にとって初となるエアバスA321XLR型機が定期便での運航を開始したことを発表しました。初便となったのはモントリオール発トロント行きのAC413便で、182名の乗客を乗せて運航されました。同機は今後、国内線で複数回のフライトを行った後、6月15日のモントリオール発トゥールーズ線で待望の国際線デビューを果たす予定です。

このA321XLRの導入は、カナダの航空市場において画期的な出来事となります。カナダの航空会社として初めて、ナローボディ機でありながら大西洋路線や北米の長距離路線にフルフラットシートを投入します。機内には「グローイング・ハート(Glowing Hearted)」と呼ばれる新たな客室仕様が採用され、14席の「シグネチャークラス(フルフラット)」と168席の「エコノミークラス」の計182席で構成されています。全席にBluetoothオーディオ対応の4K有機ELモニター(エコノミーは13インチ、シグネチャーは19インチ)が完備されるほか、アエロプラン会員やビジネスクラスの乗客向けに無料の高速Wi-Fi環境も提供されます。

エアカナダのマーク・ガラルド上級副社長兼最高商業責任者(CCO)は、この最新鋭機の就航を「顧客や業界パートナーにとってエキサイティングな新時代の幕開け」と表現し、新規就航地の開拓や既存路線のサービス向上に大きく貢献するとの期待を示しました。また、機材を供給するエアバス側も、A321XLRが座席あたりの燃料消費量を従来機比で30%削減し、最大50%のSAF(持続可能な航空燃料)での運航が可能であることを強調しており、同機の高い環境性能と経済性が路線の持続可能性を後押しするとしています。
エアカナダは現在、継続的な機材更新プログラムを強力に推進しています。A321XLRについては、エアバスからの直接購入とリースを合わせて計30機を今後数年間で順次受領する計画です。単通路ナローボディ機ながら長距離飛行が可能な特性を最大限に活かし、季節ごとの需要変動や新たな市場機会へ柔軟に対応していく方針です。同社は他にもボーイング787-10型機14機やエアバスA350-1000型機8機の発注を済ませており、A220の受領も並行して進めるなど、グローバルな路線網の拡充と機材の最新鋭化に向けた布石を着々と打っています。Photo : Air Canada
エアカナダ、次世代キャビンデザイン「Glowing Hearted」を発表 A321XLRにフルフラットシート、787-10には新スイートを導入




