エアバスは、フランスのトゥールーズの施設において、A320ファミリーの新たな最終組立ラインを本格稼働させました。かつて総2階建ての超大型機A380の生産を担っていた巨大な建屋が、現在世界中で最も需要の高いナローボディ機、特にA321neoなどの製造拠点として新たに生まれ変わることになります。

今回の開設により、エアバスが世界規模で展開するA320ファミリーの最終組立ラインは合計10拠点体制となりました。内訳は、ドイツのハンブルクに4ライン、トゥールーズに2ライン、アメリカのモービルに2ライン、そして中国の天津に2ラインとなります。同社は2026年に月産75機という増産目標を掲げており、最新の自動化技術を取り入れたこの新ラインの稼働は、膨大なバックログの解消と供給網の安定化に向けた極めて重要なステップとなります。
世界の航空業界において、長距離路線にも投入可能なA321neoやA321XLRの存在感は日々高まっており、各社の機材更新計画やネットワークの再構築において中核的な役割を担っています。超大型のハブ・アンド・スポーク向け機材から、高効率で柔軟な運用が可能なナローボディ機へと業界のトレンドが移行したことを象徴する今回のA380拠点の転用は、エアバスの生産体制の適応力の高さを示すものと言えます。今後、このトゥールーズの最新設備から生み出される機体が、グローバルな航空ネットワークの拡充をさらに支えていくことになります。Photo : Airbus




