航空機整備(MRO)の世界的リーダーである独ルフトハンザテクニックは2026年6月16日、フィリピンに2カ所目となる機体整備拠点をクラーク国際空港に新設すると発表しました。同社とマクロアジア・コーポレーションの合弁会社である「ルフトハンザテクニック・フィリピン」の事業を大幅に拡大し、成長著しいアジア太平洋地域の航空需要を取り込む狙いがあります。

新たに建設される施設は15万7,000平方メートルの広さを誇り、最大9機のワイドボディ機を同時に収容できる整備エリアを備える計画です。投資額は数億ドル規模に上り、稼働開始は2028年を予定しています。この事業拡張により、現地で約1,200人の高度な航空技術を要する新規雇用が創出される見込みです。
同社はすでにマニラのニノイ・アキノ国際空港で25年以上にわたり整備拠点を運営しており、最近も長期リース契約を延長したばかりです。今後は、実績あるマニラ拠点と新たなクラーク拠点が相互に補完し合うことで、フィリピンが同社のアジア太平洋地域における強力な大型機整備ハブとなります。これまで専門としてきたエアバスA330、A340、A350、A380やボーイング777に加え、クラークの稼働後は新たにボーイング787の整備もポートフォリオに追加される予定です。
この大規模投資は、ドイツとフィリピンの経済協力における重要なマイルストーンとしても注目を集めています。今回の計画発表は、ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー連邦大統領によるフィリピン公式訪問に合わせて行われました。マニラのマラカニアン宮殿での首脳会談において、フィリピンのマルコス大統領とシュタインマイヤー大統領の双方がこのプロジェクトの意義を高く評価しています。
ルフトハンザ・テクニックのゼーレン・シュタルクCEOは、「アジア太平洋は世界で最も成長が著しい航空市場の一つであり、フィリピンはその戦略の中心です。クラークへの投資は、地域の枠を超えて当社の未来を位置づける決定的な一歩となります」とコメントしており、アジア、オーストラリア、欧州、中東の顧客航空会社からの高まる整備需要に万全の体制で応えていく姿勢を示しています。Photo : Lufthansa Technik




