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エアバスA350F初号機、最終組立を完了し本格的な地上試験フェーズへ移行 2027年の就航に向けプログラムが加速

 エアバスが開発を進める次世代大型貨物機「A350F」の飛行試験初号機(MSN700)が、フランス・トゥールーズの最終組立ライン(FAL)での主要工程を終え、屋外での本格的な地上試験フェーズへ移行したことが明らかになりました。初飛行に向けた準備がいよいよ最終段階に入ります。

 MSN700はこれまで、主翼や尾翼、降着装置などを胴体に結合する構造組立のメイン工程に置かれていましたが、先日、当機最大の特徴でもある業界最大のメインデッキ・カーゴドアの胴体への設置作業を完了しました。構造組み立てを終えた同機は、屋外のテストエリアである「ステーション18(ST18)」へと移動し、今後は同エリアにおいて燃料システムのテストや機内の与圧試験、エンジンの試運転など、実際の飛行に不可欠な各種地上試験をクリアしていくことになります。

 A350Fプログラムは2027年の商用就航を目指しており、現在は初号機のMSN700と、それに続く2号機(MSN701)の2機体制で型式証明取得に向けた準備が本格化しています。MSN701についてもウイングレットの装着へと至り、機体の外観上の完成にまた一歩近づくなど、製造は順調な進捗を見せています。

 今後、両機は2026年後半に予定されている初飛行へ向けて準備を加速させ、型式証明の取得に向けて合計約600時間の飛行試験を共同で実施していく予定です。

 ベストセラー旅客機であるA350をベースに開発されたA350Fは、胴体の大半に炭素繊維複合材(CFRP)を採用した軽量な機体構造と、ロールス・ロイス製の最新エンジンの組み合わせにより、従来世代の貨物機と比較して大幅な燃費向上とCO2排出量の削減を実現します。ボーイングが圧倒的なシェアを握ってきた大型貨物機市場において、新世代の選択肢として世界の航空会社から高い注目を集めています。

 主要な機体の組み立てを終え、ついに屋外へその姿を現したMSN700は、プロジェクトが着実に前進していることを示す非常に大きなマイルストーンとなります。エアバスの開発プログラムは、間近に迫る初飛行に向けてここからさらに加速していくことになります。Photo : Airbus

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