英国の航空データ分析会社Cirium(シリウム)が発表した2026年版「On-Time Performance(OTP:定時運航実績)」レポートにおいて、ベトナム航空がアジア太平洋地域の航空会社トップ10の中で第3位にランクインしました。定時到着率は87.77%を記録し、同社として過去最高の順位を達成しています。なお、同地域の1位はチェジュ航空、2位はピーチ・アビエーション(Peach Aviation)でした。

上位2社をLCCが占めるなか、ベトナム航空はアジア太平洋地域のフルサービスキャリア(FSC)として最高位を獲得しました。主要な競合他社を上回る評価を得たほか、ベトナムからトップ10入りを果たした唯一の航空会社となっています。国内外で航空需要が急速に拡大するなかでも、極めて安定した運航品質を維持している点が世界的に高く評価されました。
ベトナム航空は近年、定時運航率の向上に向けて運航管理体制の強化やデジタル技術の導入を積極的に進めてきました。現在は人工知能(AI)の活用も本格化させており、運航管理や機材整備、運航スケジュールの最適化を連動させることで、遅延の未然防止や運航品質のさらなる底上げを図っています。また、悪天候などの突発的な影響を最小限に抑えるため、事前に複数の代替計画を策定して柔軟に調整する体制も整えています。
指標となったCiriumの「OTP」は、予定到着時刻から15分以内に駐機スポットに到着した割合を「定時到着」として集計する国際的な基準です。出発便を基準とすることが多い一部の国内基準とは異なり、到着ベースでの客観的かつ信頼性の高いデータとして知られています。
運航の安定性を証明したベトナム航空は、さらなる需要の取り込みに向けて供給力を拡大します。2026年の夏季繁忙期には、グループ全体で国内線約2万8,300便を運航し、前年同期比3%増となる約550万席を提供する予定です。ハノイおよびホーチミン市と、ダナンやニャチャン、フーコックなどの主要観光地を結ぶ路線を中心に供給を強化するほか、地方都市への路線網も増強し、旺盛な渡航需要に対応していく方針です。Photo : Vietnam Airlines



