2026年6月16日、モロッコのタンジェからロンドンのガトウィック空港に到着したエアアラビアモロッコ機のランディングギア)格納部から、密航を図ったとみられる身元不明の男性の遺体が発見されました。現在、警察などの関係当局が詳しい身元や死因の特定を進めています。
警察およびガトウィック空港当局の発表によりますと、「6月16日火曜の午前11時45分頃、タンジェから到着した航空機の格納部から男性の遺体が発見されたとの通報を受けた」とのことで、一部報道によれば荷降ろし作業を行っている最中に遺体が発見された模様です。
旅客機の巡航高度は約1万メートルに達し、上空の外気温はマイナス50度以下、かつ極度に酸素が欠乏する過酷な環境となります。加えて、離陸直後に着陸装置が格納される際、狭いスペース内で可動部による圧死の危険性も極めて高くなります。米連邦航空局(FAA)のデータによりますと、車輪格納部への密航の致死率は77%以上に上るとされています。
ロンドンのヒースロー空港やガトウィック空港周辺では、過去にもアフリカ方面からの航空機で密航者が着陸時のギア展開に伴って上空から落下したり、到着後に凍死状態で発見されたりする痛ましい事件が度々発生しています。出発地での空港保安体制や国際的な密航対策のあり方が、改めて問われる事態となりそうです。Photo : Air Arabia




