サウジアラビアの新たな国営エアラインであるリヤド航空が、米国市場への参入に向けた重要なマイルストーンを達成しました。米国運輸省(DOT)は現地時間2026年6月16日、同社に対してアメリカ発着の旅客定期便およびチャーター便の運航を可能とする「外国人航空運送事業者許可」を暫定的に承認しました。
DOTはリヤド航空のアメリカ市場参入について「公共の利益に合致する」と判断。同社が5月5日に申請を行ってから、わずか1ヶ月強でのスピード認可となりました。
今回のDOTによる認可は、リヤド航空の北米ネットワーク構築において決定的な一歩となるだけでなく、同社の世界展開全体に大きな追い風となるとみられています。航空業界において、DOTや連邦航空局(FAA)による安全性や財務、運営体制の審査基準は極めて厳格であることで知られています。そのため、世界で最も厳しいとされる米国当局の審査をクリアしたという事実は、リヤド航空の信頼性を世界的に証明する「お墨付き」となります。これにより、今後予定されているヨーロッパやアジアなど、世界各国の規制当局への運航認可申請の手続きも、非常にスムーズに進む見通しとなりました。
リヤド航空のトニー・ダグラスCEOは、かねてより北米市場、特に東海岸の主要都市を最優先ターゲット路線として位置づけています。同社はすでに米デルタ航空と戦略的提携を結んでおり、デルタ航空が2026年10月にアトランタ〜リヤド線の就航を予定しているほか、リヤド航空自身もニューヨーク(JFK)、ワシントンD.C.(IAD)、ロサンゼルス(LAX)といった主要都市への直行便開設を計画しています。
今月に入り、リヤド航空は自社発注したボーイング787-9型機の初号機を受領し、ロンドンへの試験的なフライトを成功させるなど、運航開始に向けたハードウェア・ソフトウェア両面の準備を加速させています。2030年までに世界100都市以上への就航を目指す同社にとって、今回の米国認可とそれに伴う世界展開の加速は、メガキャリアとしての地位を確立するための極めて重要なターニングポイントとなりそうです。Photo : Riyadh Air




