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ターキッシュエアラインズ、2028年にプレミアムエコノミーを再導入することを検討

 ターキッシュエアラインズが、約10年ぶりにプレミアムエコノミークラスを復活させる計画であることが明らかになりました。米経済誌「フォーブス(Forbes)」のインタビューに応じた同社のアフメット・オルムシュトゥル(Ahmet Olmuştur)CEOの発言により判明したもので、報道によれば、2028年を目処に今後受領予定のエアバスA350型機などのワイドボディ機において、新たなプレミアムエコノミークラスの導入を検討しているということです。

 現在、ターキッシュエアラインズの長距離路線はビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制で運航されています。同社はかつてボーイング777-300ER型機などに「コンフォートクラス」という名称でプレミアムエコノミーを設定していましたが、2016年頃までに全廃した経緯があります。当時のコンフォートクラスは、シートピッチが約46インチと非常に広く、機内食も陶器の皿で提供されるなど、他社の同等クラスを大きく凌駕する高品質なサービスを誇っていました。

 なぜ一度廃止に至ったのか、明確な要因が公式に断定されているわけではないものの、当時の状況や過去の経営陣の発言などから、自社のビジネスクラスの需要を奪う「カニバリゼーション」が起きていたことが予想されます。過去に同社トップはメディアに対し、「当社のビジネスクラスは価格が比較的手頃に設定されており、プレミアムエコノミーの必要性はない」といった趣旨の発言を残しています。これは裏を返せば、手頃なビジネスクラスとエコノミークラスの間に過剰なまでに快適な座席を設けてしまうと、本来ビジネスクラスを利用するはずだった層がコンフォートクラスへと流れてしまうという警戒感の表れとも捉えられます。エコノミークラスからのアップグレード需要を取り込むメリットよりも、ビジネスクラスの収益を削るリスクの方が大きいと判断されたものとみられます。さらに、導入機材が一部に限られていたため、急な機材変更の際に乗客への座席調整が極めて煩雑になるといった運用上の課題も抱えていました。

 こうした過去の経験から同社は長らく2クラス制を貫いてきましたが、コロナ禍以降の世界的な航空業界において、レジャー層を中心としたプレミアムエコノミー需要の拡大と単価上昇のトレンドはもはや無視できない規模に達しています。2028年の再導入にあたっては、かつての反省を踏まえ、ビジネスクラスとの明確なプロダクトの差別化と座席比率の慎重な最適化が図られる見通しです。長距離路線における乗客の選択肢が再び広がるなか、同社がどのようなバランスを持った新シートを展開するのか、今後の詳細な発表が待たれます。Photo : Turkish Airlines

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