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EASA、エアバスA380型機に緊急耐空性改善通報を発行 主翼スパーの亀裂問題で16機が対象

 欧州航空安全機関(EASA)は2026年6月22日、エアバスA380型機の主翼内部構造における亀裂問題を重く受け止め、特定の16機を対象とした緊急耐空性改善通報(Emergency AD 2026-0119-E)を発行しました。

 同指令は6月24日付で発効し、対象となる機体を運航する航空会社に対して特別詳細点検の実施を義務付けています。対象となる16機の内訳は、同型機の最大オペレーターであるエミレーツ航空が15機、カンタス航空が1機となっています。

 今回の緊急措置は、過去に発行された耐空性改善通報に基づく点検結果をEASAが改めて精査した結果、主翼を支える重要構造物である中間スパーに亀裂が確認されたことに起因します。EASAは、この亀裂が放置された場合、主翼の構造的完全性が著しく低下する恐れがあると警告しています。対象機のオペレーターは、エアバスが指定する手順に従って速やかに特別詳細点検を実施し、亀裂の有無にかかわらず、その結果をエアバスへ報告することが求められます。

 なお、EASAは今回の指令を暫定的な措置として位置づけており、各航空会社から報告される点検結果やデータの集積状況によっては、今後さらなる追加措置が指示される可能性も示唆しています。新型コロナウイルスのパンデミックを経て多くのA380が保管状態からライン復帰し、旺盛な長距離旅客需要を支えている現在、この構造上の問題が各社のフライトスケジュールや機材運用にどのような影響を及ぼすのか、今後の動向が注視されます。Photo : Airbus

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