ユナイテッド航空は、マイレージプラス会員向けに無料提供している高速Wi-Fiサービス「スターリンク」の機材への導入を急速に推し進めています。2026年6月25日(現地時間)、同サービスを搭載した初の大西洋横断ワイドボディ旅客機となるボーイング777-200型機(UA14便)が、ニューアーク/ニューヨークからロンドンに向けて出発します。
今回の初便を皮切りに、ユナイテッド航空は今年中におよそ60機のワイドボディ機へのスターリンク搭載を予定しています。さらに来夏までには、全ワイドボディ機への導入を完了させる見込みです。太平洋および大西洋路線において世界最大規模のネットワークを誇る同社にとって、従来の通信網ではカバーしきれなかった洋上や極地での安定した通信環境の確保は、国際線におけるサービス競争力の大きな向上に繋がります。今後は東京やロンドン、フランクフルトといった主要な海外就航都市を結ぶボーイング777-200型機で、順次利用が可能になる見込みです。
特筆すべきは、その導入スピードと規模です。すでに400機以上の機材でスターリンクの稼働が始まっており、今年末までには約1,000機にまで拡大する計画となっています。同社の最高航空運航責任者(CAOO)であるアンキト・グプタ氏によれば、この迅速な展開はスターリンクとの強固な連携によるものであり、昨春の導入以来、接続デバイス数は990万台を突破し、Wi-Fi利用者の満足度は約2倍に向上しているとのことです。
また、スターリンクの導入は、機内での過ごし方を根本から変える可能性を秘めています。ユナイテッド航空は現在約900機に搭載されているシートバックモニターを、今後納入される新機材や既存機の改修によって倍増させる計画を進めています。同社の最高顧客責任者であるデイビッド・キンゼルマン氏が「高度約10,000メートルの上空でも自宅と同じような通信環境を利用できるようになる」と語る通り、乗客はオンラインゲームへのリアルタイム接続や動画ストリーミング、複数デバイスの同時接続などを、大きな速度低下を感じることなくシームレスに楽しむことが可能となります。
なお、同Wi-Fiサービスはマイレージプラス会員であれば無料で利用でき、搭乗便がスターリンク搭載機の場合は事前に通知が届くシステムとなっています。同社は今後も次世代の機内体験の変革に向け、投資とサービスの拡充を続けていく方針です。Photo : United Airlines




