2026年6月24日、テキサス州のホースシュー・ベイ・リゾート・ジェットセンターにて、カタール航空カーゴの塗装を施されたボーイング777貨物機が大惨事につながりかねない危険な超低空飛行(ローパス)を行いました。機体が右に旋回した際、右翼が地面からわずか数インチの距離にまで異常接近した様子がSNSなどの動画で拡散され、航空業界に大きな波紋を広げています。
カタール航空の777Fの超低空飛行 pic.twitter.com/XEIwYRbISp
— sky-budgetスカイバジェット (@skybudget) June 25, 2026
航空ショーなどでのローパス自体は珍しいものではありませんが、今回の飛行は高度が極端に低かったことに加え、十分な高度がない状態で急な右旋回を行った点が問題視されています。右主翼が地面に接触する寸前まで傾いており、少しでも突風が吹いていれば墜落や炎上につながっていた可能性が高い、非常に無謀な操縦と指摘されています。さらに、現場となった空港は短い滑走路しかなく、すぐ隣には住宅街が隣接しているため、一歩間違えれば地上の住民を巻き込む大惨事になっていた恐れがあります。
この機体は、かつてデルタ航空で旅客機として運用されたボーイング777-200LRであり、退役後、アメリカのマンモス・フレイターズ(Mammoth Freighters)が手掛ける旅客機から貨物機への改修(P2F)プログラムの初号機として「777-200LRMF」へと改修された非常に注目度の高い機体でした。機体にはカタール航空カーゴの塗装が施されていますが、現時点では同社に引き渡されておらず、現在の所有者はテキサス州に拠点を置く航空機リース会社のJetran社です。
今回の異常飛行において焦点となっているのが、運航責任の所在です。機体はカタール航空の塗装を持ち、マンモス・フレイターズによる改修を受けていますが、飛行の全責任と運航管理は現在の所有者であるJetran社にあるとの見方がされています。ただ契約内容が不明のため現段階では責任の所在は明らかになっておりません。また操縦桿を握っていたのもカタール航空やマンモス・フレイターズの乗員ではなく、Jetran社が雇用または委託したパイロットとみられています。
この極めて危険な操縦に対し、米連邦航空局(FAA)が本格的な調査に乗り出しており、運航主体であるJetran社への責任追及や、操縦したパイロットへの重い懲戒処分が下されることが確実視されています。Photo : Mammoth Freighters




