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カタール航空、波紋を呼ぶ「超低空飛行動画」の関与を否定

 カタール航空は、SNS上で拡散し物議を醸している777Fによる極端な低空飛行(ローパス)の動画について、声明を発表し、同社のパイロットおよび運航によるものではないと関与を全面的に否定しました。

 

 問題となっている動画は、2026年6月24日にアメリカ・テキサス州のホースシュー・ベイ・リゾート・ジェットセンター空港で撮影されたものです。映像には、カタール航空カーゴの塗装が施された巨大なボーイング777-200LRMF型機が、滑走路スレスレの高度まで接近し、右主翼の先端が地面に接触するのではないかと思われるほど急激なバンクを伴う超低空飛行を行う様子が収められていました。航空機追跡サービス「Flightradar24」のデータ解析によれば、同機は滑走路の高度に対して誤差の範囲である約0〜25フィートにまで接近していたとみられ、SNS上ではその無謀さから合成動画を疑う声も上がるほど大きな波紋を呼びました。

 動画の機体がカタール航空の塗装をまとっていたことから、同社への批判や疑問の声が上がったことが、今回の異例の声明発表に繋がっています。各社の発表を総合すると、この機体は元デルタ航空の旅客機であり、「マンモス・フレイターズ(Mammoth Freighters)」社によって貨物機へと改修されたばかりのものでした。現在の所有者は、ホースシュー・ベイを拠点とする航空機リース会社「Jetran」社であり、同機はカタール航空への引き渡し前の納入前最終テスト飛行を行っている最中でした。

 事態の沈静化を図るため、カタール航空は声明内で、該当機がリース会社の所有物であり自社の所有物ではないこと、動画の飛行は同社が運航したものではないこと、そして操縦していたパイロットも同社の従業員ではないことを強く強調しています。

 この危険な飛行に対し、米連邦航空局(FAA)は事態を把握し調査を進めています。機体の所有者であるJetran社も、この飛行が運航基準を反映したものではないと認める声明を出し、関係当局による徹底的な調査と適切な対応を期待するとしています。また、改修を手掛けたマンモス・フレイターズ社も、操縦していたのは現在の所有者であるとして自社の関与を否定しました。

 元NTSB(国家運輸安全委員会)の専門家からも、このような飛行を行う正当な理由はないとの指摘が上がっています。カタール航空としては、就航前の自社ブランドを背負った機体が引き起こしたトラブルに対し、迅速にブランドイメージを守るための対応を迫られた形となります。今後のFAAの調査結果と、関係者への処分が注目されます。Photo : Mammoth Freighters

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