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マレーシア政府、消息絶ったMH370便の捜索を1年延長 「ノーファインド・ノーフィー」契約を継続

 マレーシアのアンソニー・ローク運輸相は2026年6月29日、2014年に消息を絶ったマレーシア航空370便の残骸捜索について、米英に拠点を置く海洋探査会社「オーシャン・インフィニティ」との契約をさらに1年間延長すると発表しました。これにより、インド洋南部での深海捜索は2027年6月30日まで継続されることとなります。

 今回の延長契約でも、機体の残骸が発見された場合にのみ報酬が支払われる「ノーファインド・ノーフィー(発見なき場合は報酬なし)」の原則が維持されました。同社が機体を発見した場合、マレーシア政府は7,000万ドル(約110億円)を支払う取り決めとなっています。ローク運輸相は声明のなかで、「この決定は、MH370便に乗っていた乗客の家族に区切りをもたらすという政府の揺るぎないコミットメントの表れである」と強調しました。

 オーシャン・インフィニティ社は現在、新たな捜索対象として設定された海域のうち、未完了となっている約7,428平方キロメートルの捜索を残しています。今回の契約延長は、同社が他の商業契約を履行するために、主要な探査機器を一時的に別海域へ移動させる必要が生じた状況を考慮したものです。残る海域の捜索活動は、海が穏やかになり安全かつ効果的な水中作業が可能となる2026年11月から2027年4月にかけて再開される見通しです。

 乗客乗員239名を乗せたボーイング777型機は、2014年3月8日、マレーシアの首都クアラルンプールから中国・北京へ向かう途中でレーダーから姿を消しました。その後の衛星データの解析から、機体は大きく航路を外れてインド洋南部へ向かい、墜落したとみられています。これまで多額の費用を投じた国際的な捜索活動が行われたものの、アフリカ東海岸などに漂着した一部の残骸を除き、機体の主要部分は現在も発見されておらず、世界の航空史上最大の謎の一つとなっています。マレーシア政府は乗客家族の切実な願いに応え、真相究明に向けた望みを繋ぐ構えです。Photo:Pray for MH370

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