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UPS退役のMD-11F、中南米で再起なるか JMB傘下が獲得に向け入札

 ラテンアメリカ圏の航空メディア「Informe Aéreo」の報道によると、ベネズエラを本拠地とするJMB Aviation Groupは、傘下のリース子会社South Aircraft Leasingを通じて、UPSが退役させたMD-11F(4機)の獲得に向けた入札を実施しました。初回の入札は5月28日、追加の入札は6月10日に行われており、現在はUPSからの最終的な落札結果の発表を待っている段階です。

 今回の機材計画における最大の注目点は、経年化した3発機の「延命」と「活用スキーム」にあります。多くの大手航空会社が、燃料効率に優れた新世代の双発貨物機(ボーイング777Fなど)への刷新を進める中、MD-11Fは市場から徐々に姿を消しつつあります。しかし、JMBグループはこれを「即座に大型の貨物キャパシティを確保できる貴重な戦略的機会」と捉え、あえて3発貨物機プラットフォームへの集中投資を選択しました。

 今後落札された場合、これら4機のMD-11Fは、JMBグループ傘下でパナマ籍の「Cargo Three」およびベネズエラ籍の「Transcarga International Airways」に投入される見込みです。同グループは2023年にもFedExから退役したMD-10-30Fを3機獲得しており、大手の退役機を引き取ることで初期投資を抑え、中南米における長距離・大容量の貨物ネットワークを急速に拡大するニッチ戦略を強めています。

 パナマのトクメン国際空港などを拠点に、中南米やカリブ海地域における特大貨物・チャーター需要の取り込みを狙うJMBグループ。UPSでの役目を終えたMD-11Fが、同グループの戦略によって再び中南米の空で長きにわたり翼を広げることになるのか、今後の落札結果に大きな注目が集まっています。Photo : UPS

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