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サフラン、A320neo向けナセル通算5,000基を納入 サプライチェーン難を跳ね返す「納期遵守率100%」

 フランスの航空部品メーカーであるサフラン・ナセルは、エアバスのA320neo向けに、通算5,000基目となるエンジンナセルを納入しました。記念すべき5,000基目のコンポーネントは、フランス南西部コロミエにある同社工場から、隣接するエアバスの最終組立ラインへと引き渡されています。

 現在、世界の航空業界はパンデミック以降に続く慢性的なサプライチェーンの混乱と部品不足に直面しており、機体の引き渡し遅延が各航空会社のフリート計画に影を落としています。そうした厳しい事業環境の中にあっても、サフラン・ナセルはA320neoプログラムへの供給開始以来、ただの一度も遅延を起こさず「納期遵守率100%」という驚異的な記録を維持しています。エアバスの製造ペースと完全に同期した「ジャスト・イン・タイム」の物流網と生産管理体制は、同社の強靭さを証明するものです。

 A320neoファミリーは記録的な受注残を抱えており、エアバスはパンデミック前の水準を超える急ピッチな増産計画を進めています。サフラン・ナセルのヴァンサン・カロCEOは、現在の市場からの要求を「前例のない規模」と表現しており、旺盛な需要を支え切るため、年間最大1,000基のナセルを製造できる体制へと設備のさらなる拡張に着手しています。

 サフランは、A320neoのエンジンオプションの一つであるCFMインターナショナル製「LEAP-1A」向けナセルの独占供給権を握っています。同社のナセルは、単なるエンジンの覆いにとどまらず、空気抵抗の最小化やエンジン騒音の吸収、高度なスラストリバーサーを備えた極めて戦略的なシステムです。現在、世界の空を飛ぶA320neoの約半数にこのフランス製ナセルが搭載されており、同国の航空産業における技術競争力と雇用基盤を支える強力な推進力となっています。Photo : Safran Nacelles

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