フィリピン航空が、ボーイング787型機とエアバスA350型機をそれぞれ約10機、計20機規模で分割発注する可能性が浮上しています。数十億ドル規模にのぼるこの大型商談において最大の注目点は、同社にとって約20年ぶり(2007年以来)となるボーイング機への発注が含まれている点です。実現すれば、フィリピン市場における長年の「エアバス一強」体制に一石を投じる歴史的な転換点となりますが、現時点で正式な確定情報ではなく、同社は慎重な姿勢を崩していません。
フィリピンの現地ビジネスメディア「InsiderPH」の報道によると、フィリピン航空のCarlu Fernandez最高執行責任者(COO)は同メディアの取材に対し、「まだ最終決定は下していない。現在プロセスを進行中である(No final decision here yet. We’re still in the process)」とコメント。機材選定や両社との交渉が進められていることは事実とみられるものの、発注の最終決定や具体的な内訳については依然として調整段階であることを強調しました。
現在、フィリピン国内の主要なエアラインが運航する機材の9割以上はエアバス機が占めており、同市場はボーイングにとって極めて参入障壁の高い状況が続いていました。それだけに、今回の787型機の導入が正式に決まれば、同社にとって約20年間にわたり閉ざされていた市場への再足がかりとなり、フィリピンにおけるプレゼンスを劇的に回復させる重要な一歩となります。
7月20日から開催されるファーンボロー航空ショーなどのタイミングで、何らかの進展や正式な発表があるかどうかに航空業界の関心が集まっています。Photo : Philippine Airlines




