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エアバス、今後20年で4万2,000機の新造機需要を予測 A321XLRなどナローボディ機が市場を牽引

 エアバスは現地時間2026年7月8日、今後20年間(2026年〜2045年)の世界航空機需要予測(グローバル・マーケット・フォーキャスト:GMF)を発表しました。新興国を中心とした都市化の進展や中間層の拡大により、世界の民間航空機需要は今後も力強い成長を続ける見通しです。

 予測によれば、世界の旅客交通量は今後20年間にわたり年平均3.9%で成長し、2045年には年間旅客数が現在の2倍以上となる約100億人に達する見込みです。これに伴い、今後20年間で新たに必要とされる民間航空機は合計42,060機に上ると試算されています。このうち約半数にあたる19,820機が経年機の「更新需要」、残りの22,240機が市場拡大に伴う「成長需要」となります。

 機体サイズ別では、市場の主力は引き続きナローボディ機であり、全体の81%を占めると予測されています。ワイドボディ機の割合は19%となり、各航空会社が運航コスト削減と脱炭素化に直結する高効率な機材を求めている傾向が鮮明に表れています。現在、世界のフリートにおける次世代機の割合は約39%ですが、環境規制の強化や機材の高経年化を背景に、2045年に向けて旧型機からの入れ替えサイクルが加速していくとみられています。

 また、今回の需要予測においてエアバスが重要なトレンドとして挙げているのが、航空ネットワークの「分散化」です。大規模なハブ空港だけでなく、中小規模の都市圏でも人口が急速に増加していることから、これらを直接結ぶポイント・ツー・ポイントの新路線開拓が進むと分析しています。

 このネットワークの分散化を技術的に裏付けているのが、A220やA321XLRといった最新鋭の単通路機の存在です。同社は、A220による「リガ〜テネリフェ」や、A321XLRによる「ダブリン〜ナッシュビル」といった具体的なルートを挙げ、これまで大型機では採算が合わなかった長距離・低需要市場が単通路機によって開拓されている現状を指摘しました。現在、同社が抱える約9,000機の受注残高のうち、A320ファミリーの70%以上をA321neoおよびA321XLRが占めており、市場の需要変動と自社の製品戦略が合致していることを強調しています。

 地域別に見ると、今後の成長の原動力となるのはアジア太平洋(APAC)地域です。特にインド、ベトナム、インドネシア、マレーシアといった新興国での力強い成長が見込まれるほか、国際的な移民の増加やVFR(友人・親族訪問)目的の旅行需要の拡大が、今後の航空業界に新たなトラフィックパターンを生み出していくと予測されています。一方で、成熟市場である日本においては、堅調な訪日需要の受け皿としての役割に加え、各航空会社が掲げる脱炭素目標の達成に向けた次世代機への「更新需要」が、今後の新造機導入を牽引していくとみられます。Photo : Airbus

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