ANAホールディングスは2026年7月10日、コーポレートベンチャーキャピタルである「ANA 未来創造ファンド」を通じ、独自のAI培養技術をコアに食用藻類の生産などを展開するバイオテクノロジー企業、株式会社AlgaleX(アルガレックス、沖縄県うるま市)への出資を行ったと発表しました。
2021年3月に設立されたAlgaleXは、「活用されない栄養源を、価値ある栄養源へと再生する」ことを使命に掲げています。同社の中核となるAI培養制御システム「Touji-24」は、成分が不均一な食品残渣を培地として活用しながら最適な培養環境を予測・制御することができ、従来は廃棄されていた未利用資源を安定した品質の栄養素へと転換します。すでに食領域においては、サバの13倍のDHAとうま味を兼ね備えた食用藻「うま藻」を生産・販売しており、国内外の飲食店や小売店で採用が拡大しています。さらに同社は、発酵・培養に課題を抱えるパートナーと連携し、さまざまな産業へ技術を展開するバイオファーム事業も推進しており、栄養資源の循環プラットフォームの確立を目指しています。
ANAホールディングスは今回の出資にあたり、AlgaleXのAI培養技術の優位性と汎用性を軸にした、社会課題の解決と経済価値を両立する事業モデルを高く評価しました。また、高田大地代表取締役CEOや多田清志CTOをはじめとする経営陣の卓越した実行力にも大きな可能性を見出しています。ANAホールディングスは、沖縄の地から生まれた藻類テクノロジーが社会インフラとして広がる未来を見据え、AlgaleX社の事業拡大を多面的に支援していく方針です。
今回の出資元となった「ANA 未来創造ファンド」は、グローバル・ブレイン株式会社を無限責任組合員として2024年4月に設立された、規模80億円、運用期間10年のファンドです。次世代モビリティやカーボンニュートラル関連領域など、新規事業創出の加速や航空非連動事業の強化、航空事業の収益性改善や顧客体験価値の向上が期待できる領域を主な投資対象としています。




