2026年FIFAワールドカップ準々決勝のイングランド対ノルウェー戦の裏側で、航空業界を巻き込むユニークな出来事が発生しました。ノルウェージャンが、ブリティッシュエアウェイズとのSNS上での「賭け」に敗れ、自社の公式Instagramのロゴを一時的にライバルであるBAのものに変更するという前代未聞の対応を見せました。
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■異例の「賭け」と迅速な企業対応
事の発端は試合の数日前、ノルウェージャンがブリティッシュエアウェイズに対し、「試合に負けた方が24時間、公式SNSのロゴを相手企業のものに変更する」という賭けを提案したことでした。驚くべきことにBA側はこのイレギュラーな提案を承認し、試合前日にはロンドンのBA本社で、両社のロゴデータが入ったUSBメモリを直接交換するという徹底した準備が行われました。
マイアミで行われた試合は、2-1でイングランド代表が勝利を収めました。その結果、ノルウェージャンは約束通り、公式Instagramのロゴを自社のものからBAのロゴへと変更しました。同社は「私たちのトーナメントは終わりましたが、この友好的な賭けは心に残り続けます」と潔くエールを送り、約束を果たしています。
■他社も巻き込んだSNS上の反響
この一連のやり取りは、瞬く間に航空業界全体で話題となりました。ブリティッシュエアウェイズが「新しいルックス、とても似合っていますよ」と返答したほか、カンタス航空もSNSのトレンドを取り入れたユーモアのある反応を見せました。
特に注目を集めたのはマレーシア航空のコメントです。「ノルウェージャンに敬意を表します。通常の航空会社であれば、ロゴを一つ変更するだけでも半年間の期間と14人の承認が必要ですから」と、大手航空会社ならではの意思決定の遅さを自虐的に皮肉りつつ、両社の大胆かつ柔軟な対応を称賛しました。
■ピンチをチャンスに変えた巧みなマーケティング
興味深いのは、ノルウェージャンがこの「敗北」を単なる罰ゲームで終わらせなかった点です。同社は世界中からSNSへのアクセスが殺到したタイミングを見計らい、イングランドとノルウェーを結ぶ路線の割引コードを発表しました。自社の敗北すらも話題作りの機会へと昇華させた、機動力の高いマーケティング戦略と言えます。
かつてノルウェージャンは、ロンドン・ガトウィック空港発着の長距離路線において、ブリティッシュエアウェイズの牙城を脅かす存在として激しいシェア争いを繰り広げた歴史があります。その後、財務状況の悪化から長距離路線を撤退し、欧州内路線に注力することで経営再建を果たした同社ですが、かつての宿敵とこのような形で友好的かつ遊び心のある交流を持てるようになったことは、現代の航空業界におけるSNS活用のあり方を示す好例と言えそうです。Photo : Norwegian
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