機材 航空ニュース

ボーイング777-9、飛行試験の50%を完了 2027年の初号機納入に向け順調に推移

 ボーイングは、現在開発を進めている次世代大型双発旅客機「777-9」の型式証明取得に向けた開発・試験プログラムが、極めて重要なマイルストーンを通過し、順調に進捗していることを明らかにしました。一時はスケジュールの不透明感が指摘されていましたが、同社商用機部門の幹部は、長年にわたる飛行試験と規制当局との緊密な連携を経て「型式証明に向けた道筋が完全に明確になった」と自信を示しています。

 現在、777-9の試験飛行プログラムには4機のテスト機が投入されており、これまでに累計で1,700回以上のフライト、4,800時間以上の飛行時間を記録しました。これにより、型式証明の取得に必要な飛行試験全体の約50%を消化したことになります。テストフリートのうち2機は、残りの高度な試験プロセスに向けた最終的な機体整備を終えており、今後予定されている後半の試験に向けて万全の体制が整っています。

 航空機の安全性と耐久性を証明する上で特に重要なマイルストーンとなる「地上フルスケール疲労試験」において、777-9はすでに設計上の機体全寿命(1ライフタイム)に相当する負荷試験をクリアしました。これにより、実際の運航開始を前にして、機体構造の成熟度と耐久性がきわめて高いレベルにあることが実証された形です。

 型式証明プロセスの根幹をなす「型式検査承認(TIA)」についても、大半の項目ですでに規制当局からの承認を獲得しています。今後の開発チームの焦点は、残された最後の承認プロセスである「TIA5」の取得、および双発機による長距離進出運航に必要な「ETOPS」の実証試験に向けた承認取得へと移行します。

 ボーイングで777-9プログラムのバイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャーを務めるテリー・ビーズホールド氏は、これまでの開発から得た教訓として、ヒューマンファクターの検証や、より厳格な開発保証プロセスを導入していると説明しています。規制当局との目線合わせを徹底することで、2027年に予定されている初号機の顧客納入に向け、着実に証明プロセスを進めていく構えです。Photo : Boeing

ボーイング、開発中の「777X」の航続距離を密かに上方修正 座席数の前提見直しでエアバスに対抗か

ボーイング777X、初期製造機30機の改修完了に「数年」過去の787のような初期製造機受領拒否の可能性も

エミレーツ航空が開発を要望しボーイングが検討している777-10は777-9を5m延長しエコノミークラスを50席増加が可能も課題が存在