フィリピンのセブパシフィック航空は、ベトナム航空との間でエアバスA320neo1機のウェットリース契約を締結したと発表しました。この機材は2026年7月15日から9月7日までの期間、ベトナム国内の主要路線に投入され、夏の旅行シーズンを迎えて急増する航空需要に対応します。
今回の契約は、航空機本体に加えてセブパシフィック航空のパイロット、客室乗務員、整備、および保険を包括して提供するウェットリース形式で行われます。対象となるのはプラット&ホイットニー社製エンジンを搭載したA320neo型機1機です。同機はホーチミンのタンソンニャット国際空港を拠点とし、カムラン、フーコック、ヴィン、ダナンの各都市を結ぶ国内線ネットワークで運用されます。
この提携の背景には、両国における航空需要の季節的な違いと、業界全体が直面しているサプライチェーンの課題があります。現在、ベトナム市場では夏のピークシーズンによる旺盛な需要がある一方、世界的ないわゆるP&W製エンジンの点検問題により、一部の機材が地上待機を余儀なくされています。ベトナム航空はウェットリースを活用することで、自社での乗務員訓練や新造機の納入を待つことなく、即座に供給量を補うことが可能となります。
一方でフィリピン市場は、7月から9月にかけて雨季に入るため、国内の航空需要が相対的に落ち着く時期にあたります。セブパシフィック航空はこの閑散期に余剰となる機材や人員を需要の高い隣国へ振り向けることで、機材稼働率を維持し、安定した収益を確保する狙いがあります。Photo : Cebu Pacific



