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エミレーツ航空、エコノミークラスに革新的ヘッドレスト「U-Dream」を導入 同社社長「もはやネックピローは不要」

 エミレーツ航空は2026年7月20日、エコノミークラスの快適性を根本から覆す世界初の新型ヘッドレスト「U-Dream」の導入を正式に発表しました。すでに一部の最新鋭機で運用が開始されており、長距離路線における乗客の睡眠体験を飛躍的に向上させる「ゲームチェンジャー」として大きな注目を集めています。

■独自のネックサポート機能
 「U-Dream」は、エミレーツ航空と仏シートメーカー大手のサフラン(Safran Seats)による共同開発の成果であり、サフラン製の最新エコノミークラスシート「Z400」に組み込まれる形で提供されます。その最大の特徴は、独自の多方向調整機能にあります。高品質なレザーパッドを採用したこのヘッドレストは、両サイドのウィング部分を内側に折りたたむことで、乗客の頭部から首回りを優しく、かつしっかりと包み込む構造となっています。さらに、乗客の身長や体格に合わせて上下の高さ調整や角度の変更も可能です。

 この革新的な設計により、睡眠時に頭が前方や横に傾いてしまう現象を効果的に防ぎ、首への負担を大幅に軽減します。「U-Dream」は、欧州航空安全機関(EASA)の厳格な航空安全基準の認証も取得しており、プレミアムクラスに匹敵する人間工学的なサポートをエコノミークラスで実現しています。

■「もはやネックピローは不要」

 エミレーツ航空のティム・クラーク社長は、この新装備について「エミレーツは顧客体験の向上において、決して現状に満足することはありません。特に長距離を移動するエコノミークラスの乗客にとって、睡眠時の首を完全にサポートする『U-Dream』はまさにゲームチェンジャーとなります。もはやネックピローを持ち込む必要はありません」と自信を示し、「我々のエコノミークラスが世界最高水準であることを改めて証明するイノベーションです」と語りました。

■今後の導入スケジュール

 今後の導入スケジュールとして、現在「U-Dream」は受領済みのエアバスA350型機3機に先行導入されていますが、同社は年内にすべてのA350型機への装備を完了させる計画です。また、今後受領を予定している270機のボーイング777X型機には標準装備として導入されます。さらに2027年以降は、既存のエアバスA380型機およびボーイング777型機のキャビン改装(リトロフィット)プログラムに合わせて順次展開される予定となっています。

 長年にわたり業界のサービス基準を牽引してきたエミレーツ航空が、多額の投資を行ってまでエコノミークラスの居住性向上に踏み切ったことは、今後の航空業界全体のプロダクト戦略にも少なからぬ影響を与えそうです。Photo : Emirates

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