GEエアロスペースは、NASA、ボーイング、ベータ・テクノロジーズとの共同プロジェクトにおいて、民間旅客機の巡航高度に匹敵する高度3万フィート(約9,100メートル)でのハイブリッド電動飛行に世界で初めて成功しました。本成果は、2026年7月20日にファンボロー国際航空ショーで発表されています。

今回の飛行試験では、双発プロペラ機のサーブ340Bがテスト機として使用されました。機体の右舷側には、従来のガスタービンエンジンと電気モーターを組み合わせた、メガワット級のハイブリッド電動推進システムが特別に搭載されています。試験では、ハイブリッドモードによる最長2時間以上の連続飛行を記録したほか、アメリカからイギリスの航空ショー会場へ向けた大西洋横断飛行(経由)も成功裏に完了しました。
地上を走る自動車においてハイブリッド技術は広く普及していますが、航空機への応用には独自の高い障壁がありました。上空の気圧が極端に低い環境下での確実なシステム稼働や、大電力を扱う際に発生する熱の管理など、航空機特有の厳しい安全基準を満たす必要があったためです。本プロジェクトは、NASAの支援プログラムを通じてこれらの技術的課題を克服し、過酷な上空環境でもハイブリッドシステムが安全かつ安定して機能することを実証しました。
この技術的ブレイクスルーは、航空業界全体が目指す脱炭素化に向けた大きな推進力となります。離陸や巡航といった飛行フェーズに応じてエンジンとモーターの出力を最適に制御することで、燃料消費と排出ガスの大幅な削減が可能となります。さらに、SAFとの互換性や、次世代のエンジン設計技術との親和性も高く、今後の機材開発における強力な基盤となる見通しです。
環境負荷を抑えたクリーンな次世代ハイブリッド航空機が、一般的な旅客機として空を飛ぶ日が、今回の実証成功によって確実な現実へと近づきつつあります。Photo : GE Aerospace
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