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カンタス航空の超長距離型のA350-1000ULR、19時間の飛行を経てメルボルンに着陸

 カンタス航空が導入を予定しているエアバスA350-1000ULRの試験機が、フランスのトゥールーズからオーストラリアのメルボルンまでの直行飛行を成功させました。2026年7月24日に着陸したこのフライトは、エアバスの最終組立工場を出発し、約17,000キロメートルの距離を19時間以上かけて飛行するという記録的なものとなりました。この飛行は、カンタス航空が推進する超長距離直行便計画「プロジェクト・サンライズ」の実現に向けた重要なマイルストーンとなります。

 今回のフライトは通常の旅客便ではなく、エアバス社のテストパイロットとフライトテストエンジニアのみが搭乗し、機体性能の評価や各種システムの監視を行う試験飛行として実施されました。試験における最大の焦点は、A350-1000ULRに特別に搭載された20,000リットルの後部中央燃料タンクと、再設計された燃料システムの検証です。この新システムにより最大22時間の連続飛行が可能となり、機内に設置された1,000個以上の専用センサーを通じて燃料流量や客室内の状態などが詳細にモニタリングされました。エアバス社は、収集したデータを航空安全認証や将来の商業運航に向けた準備に活用する予定です。

 カンタス航空が準備を進める「プロジェクト・サンライズ」は、シドニーとロンドンやニューヨークなどの主要都市を直行便で結ぶ計画です。シドニー〜ロンドン線が就航すれば世界最長の直行商業旅客ルートとなり、現在の最速ルートと比較して最大4時間の移動時間短縮が見込まれています。長時間のフライトとなるため、同機は座席数を238席に抑えてゆとりのある空間を確保し、時差ぼけや身体的負担を軽減するための照明や食事の提供など、乗客の快適性も徹底的に追求されています。

 同機はオーストラリアへの初着陸を終えた後も、カンタス航空のパイロットを交えた復路のテスト飛行などさらなる試験や認証作業を重ね、正式就航に向けて準備を進めていくことになります。Photo : Airbus

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