ボーイングとカザフスタンのSCAT航空は、ボーイング767-300ER型機を貨物機仕様に改修する「767-300BCF」プログラムの契約を発表しました。この契約により、SCAT航空は新たに貨物事業を立ち上げることになります。
カザフスタン政府は現在、同国をユーラシアにおける主要な航空ハブとして確立するため、航空貨物部門の急速な成長を国家的な優先事項として推進しています。中央アジア地域全体でも中型ワイドボディ貨物機への需要が高まっており、カザフスタンを代表するエアラインのひとつであるSCAT航空は、今回の改修機導入を通じて新規市場への参入を図ります。同社は767-300BCFの優れた航続距離と積載能力を最大限に活用し、アジア、中東、欧州の各市場間で急増するeコマースや一般貨物の輸送ニーズに応えていく方針です。なお、SCAT航空はカザフスタンで初めて767-300BCFを運航する航空会社となります。
今回導入されるボーイング767-300BCFは、効率性に優れた中型ワイドボディの双発改修貨物機です。最大積載量は57トンに上り、最大3,345海里(約6,190キロメートル)の航続距離を誇ります。メインデッキには24のパレットポジションを備え、地域間の貨物輸送において高い輸送能力を発揮します。
SCAT航空のウラジミール・デニソフ社長は、今回の貨物事業立ち上げが同社のみならずカザフスタンの航空産業全体にとって戦略的な新章の幕開けであると強調しています。南カザフスタンが持つハブとしての潜在力や、中国、トルコ、欧州における既存のパートナーシップ、そしてボーイングによる改修プログラムが組み合わさることで、カザフスタンをユーラシアの航空ハブにするという大統領の目標を直接的に後押しすることになると述べています。
また、ボーイング・グローバル・サービシズでキャビン・改修・メンテナンス・デジタルサービス担当副社長を務めるリンゼイ・ダグラス氏も、SCAT航空の事業拡大と貨物市場への参入を支援できることへの期待感を示しました。同氏は、767-300BCFが貨物業界で確かな実績を持つ機体であり、今後長きにわたってSCAT航空に高い価値を提供し続けると自信を語っています。Photo : Boeing




