アイベックスエアラインズは2026年7月29日、2026年度から2029年度までを対象とした新たな中期経営戦略「Vision2030」を策定したと発表しました。国内線市場が直面する物価高や円安によるコスト上昇、将来的な人口減少といった不可逆的な構造変化に対応し、地方航空インフラの維持と発展を目指すための抜本的な事業構造改革に着手します。
同戦略の中核となるのが、機材の刷新と新たなリージョナルエアラインモデルの構築です。2029年より現在運航しているCRJ700の退役を順次開始し、新たに100席クラスの「エンブラエルE190-E2」を導入して新たなオペレーション体制へと移行します。これにより、需要と供給の適合領域を拡大し、生産性と競争力の大幅な向上を図る計画です。あわせて、運航そのものを強みとするオペレーティングキャリアとしての機能を強化し、生産体制や販売体制を一体的に見直すことで、ブランドの枠を超えたBtoB事業へと進化を遂げる方針を掲げています。具体的には、運航業務の管理受委託や将来的なウェットリース事業への展開を見据え、オペレーションを競争力の源泉とした新たな収益基盤の確立を目指します。
また、本戦略を推進する具体的な取り組みとして、ANAとの間で便の受委託事業に関する包括的業務提携も同日に公表されました。この提携に基づき、2029年度からはANAとの共通事業機を活用した100席クラスの運航体制へと移行し、運航業務の管理受委託を開始します。両社の経営資源を有効活用することで、路線の維持と運航効率の向上を両立させる狙いです。アイベックスエアラインズは安全運航を揺るぎない基盤とし、選ばれる運航品質を追求することで、2030年代に向けて日本の地方航空ネットワークの維持・発展を担う持続可能なリージョナルエアラインとしての存在感を高めていく構えです。Photo : IBEX
ANAとアイベックスエアラインズ、運航受委託で包括提携 ANAHDは共通事業機としてエンブラエル「E190-E2」を8機追加発注
FDA・IBEX・JAIR・HAC・AMX・ANAウイングスなど会員の全地航、国に支援充実を要望 主要6社以上に厳しい状況で事業継続が危ぶまれる



