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「いただいた料金は価値ある体験として還元する」年間10万人以上来場のJAL SKY MUSEUMの担当者が語る進化への約束と夏のリニューアル

 羽田空港に隣接し、年間10万人以上の来場者を魅了し続ける体験型施設「JAL SKY MUSEUM」。同施設がこの夏、さらなる魅力向上を目指して新たなコンテンツを導入し、リニューアルを果たします。大阪・関西万博で人気を集めたコンテンツの常設化や、AIを活用した仮想体験の実証実験など、航空業界の最前線と歴史を同時に体感できる充実の展示となっています。今回、「JAL SKY MUSEUM」担当者の岡 愛梨さんにインタビューを実施し、日本の空を牽引するJALならではの視点が光る各新コンテンツの導入背景や、施設運営にかける熱い思いを伺いました。

■ 万博の熱狂を羽田へ。「そらクルーズ」が描く次世代モビリティへの期待


 大阪・関西万博で約13万人を動員したイマーシブシアター「そらクルーズ」が、常設展示としてお目見えしました。岡さんによると、導入の最大の要因は「万博に行きたくても行けなかった」という多くの声に応えるためだということです。同時に、JALグループが注力する次世代モビリティ「空飛ぶクルマ」のワクワクするような未来を、いち早く皆様に届けたいという強い思いが込められています。

 万博版からの変更点として、全体的にコンパクトになったものの、映像内容は空飛ぶクルマに特化したものとなっています。さらに、着席して体験する仕様に変更したことで、飛行の疑似体験としての没入感がより強固になったそうです。「これから空飛ぶクルマに乗るであろう世代の方々が、実際に乗ってみたいという気持ちを抱いてくれたら嬉しいです」と岡さんが語るように、未来の空への夢を育む取り組みと言えます。

■ リアルとデジタルの融合を探る「JAL VIRTUAL FIT」の先進性


 7月10日から実証実験として導入されたのが、AI技術を活用した制服の仮想試着システム「JAL VIRTUAL FIT」です。この取り組みの背景には、幅広い年代が来場する同施設において、デジタル技術を導入した際の世代間の反応や満足度の違いを測定したいという目的があります。

 従来の実物の制服着用体験には、衛生管理や利用者にフィットする制服のサイズといった運用上の課題がありました。今後の展開について岡さんは、「AI技術と実物の着用のどちらを本採用していくか、あるいは並行して運用していくかを見極めたい」と語られており、伝統ある制服の魅力を最新テクノロジーでより多くの方に快適に届ける先進的かつ柔軟なチャレンジ精神が感じられます。

■ ファンの声に寄り添う「モーニング枠」と、日常に溶け込む新商品
 1960年代(DC8ジェット機就航・海外渡航自由化)にフォーカスした現物史料の展示リニューアルは、アーカイブアイテムを定期的に入れ替え、常に新鮮な驚きを提供しようとする姿勢の表れです。

 さらに注目すべきは、早朝限定の工場見学「モーニング枠」の新設です。これは「案内係の説明は最小限で構わないので、じっくりと写真を撮りたい」という熱心な航空ファンの細やかな要望に寄り添い、直接反映させた画期的な試みです。昨年実施されたトワイライト枠と同様に、通常であれば切り捨てられがちな少数派層のニーズも決してこぼすことなく、すべての利用者層の目線に立って施設運営を考えている点に、ホスピタリティの真髄を感じることができます。

 ミュージアムショップのリニューアルにおいても、来場者目線が貫かれています。購入後に使われなくなってしまう要素を減らし、日常に溶け込みやすい商品の開発にこだわったそうです。これにより新商品には、ポロシャツ、アイスネックリング、エプロン、ツールボックスが登場しています。なお既存商品で最も人気があるのはJAL SKY MUSEUM限定の「御翔印」で、第2位には機内で回収した紙コップを再利用して作られた「紙糸タオル」がランクインしており、後者はJALが継続的に取り組む環境への配慮を反映した人気商品となっています。

■ 有料化の先にある「何度でも訪れたい」施設への進化と決意
 最後に、施設全体の今後の展望について伺いました。昨年11月に実施した入場料の有償化は会社として大きなチャレンジだったということですが、岡さんは「いただいた料金は、スカイミュージアムをご利用者にとってより楽しく、価値ある施設にするために還元するというお約束があります」と力を込めて語られていました。企業としての誠実な姿勢が強く伝わってくる言葉です。

 コンテンツの拡充を図り、再訪しても見応えのある展示にすることが現在の大きなミッションであり、今回の「そらクルーズ」の導入もその新たな試みの一つです。

 季節変動はあるものの、現在の利用者層の割合はおおよそ、子供2割、20~30代が3割、そして40代以上が5割という構成になっています。こうした幅広い世代が交差する空間ならではの魅力について、岡さんは「シニア層のお客様が歴代の制服をじっくりと時間をかけて懐かしそうに眺めていらっしゃる姿や、子どもたちがお孫さんとして、おじいちゃんやおばあちゃんが若かった頃に飛んでいた飛行機をタッチパネルで調べてあげるような心温まる光景も見られます」教えてくれました。

 インバウンドの利用者も増加傾向にある中、あらゆる年齢層が最高レベルで楽しめる施設への進化を目指し、日本の航空業界の魅力を発信し続けるJALのたゆまぬ挑戦はこれからも力強く続いていきます。

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