日本航空(JAL)が保有する長距離国際線用フラッグシップ機、エアバスA350-1000型機(機体記号:JA10WJ)が、長期間にわたる現地修復作業を完了し、羽田空港への帰還に向けて現地時間2026年7月30日夜にニューヨーク(JFK)を離陸しました。
昨年12月に発生した駐機中の他社機接触事故から約7ヶ月半。国際線主力機材としての「完全復活」に向け、ついに帰国フライトへと旅立ちました。
JA10WJは、現地時間2025年12月14日午前0時40分ごろ、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)において、駐機中に不運な地上接触事故に見舞われました。同機は12月3日の羽田発ニューヨーク行きJL4便で到着後、整備作業のため所定のスポットに駐機していました。そこへ、トーイング中であったアルキア・イスラエル航空のA330-200型機(9H-ALC)の右主翼が、停止していたJA10WJの機首部分に接触しました。
この接触により、JA10WJは左側コックピット窓およびその周辺の機体構造部に損傷を受けました。同機は2025年7月に受領・就航したばかりの機材であり、運用開始からわずか半年でのアクシデントとなりました。
炭素繊維複合材料を多用する最新鋭機A350の機体修復にあたっては、製造元であるエアバス社の技術承認に基づき、航空当局とも密接に連携しながら現地での慎重な修理・整備処置が進められてきました。約7ヶ月半に及ぶ入念な修復プロセスを経て、現地時間2026年7月29日には整備作業後のテストフライトを実施。安全性が確認されたことから、日本へのフェリーフライトが決定しました。

JA10WJの長期離脱期間中、JALは国際線フラッグシップを1機欠いた状態での運用を余儀なくされ、北米線を中心とした主要路線において他機種への変更対応を続けてきました。長らく待たれた10号機の羽田到着後は、国内での最終点検・確認作業等を経て、順次定期便の路線運用へと復帰する見通しです。今回の戦線復帰により機材繰りに大きな余裕が生まれ、JALの長距離国際線ネットワークのさらなる安定運用と拡大が期待されます。
【フェリーフライトスケジュール】
JL8005 ニューヨーク19:25→22:30+1羽田 アメリカ発7月30日(羽田着31日)
※なお運航状況や天候等によりスケジュールは変更となる場合があります。Photo : JAL



