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ANAHD、量子技術を活用した数理最適化ソリューションを提供する「JIJ」へ出資

 ANAホールディングス株式会社(ANAHD)は4日、コーポレートベンチャーキャピタルファンドである「ANA未来創造ファンド」を通じて、株式会社JIJへの出資を実施したと発表しました。JIJは、量子技術を活用した数理最適化ソリューションを提供するスタートアップ企業です。

 JIJは、製造業の生産計画や物流の配送計画、通信基地局の運用計画など、多様な産業領域に存在する複雑な「数理最適化」問題の解決に注力しています。実ビジネスで求められる水準の数理最適化問題は極めて大規模な計算を要し、従来のコンピュータでは解決が困難であったため、手作業による計画策定といった作業の非効率さが課題となっていました。

 同社は東京科学大学で培われた量子技術と数理最適化の知見を活かし、これらのビジネス課題を実際に解決に導くプラットフォームを提供しています。JIJの技術力は国内外で高く評価されており、今回調達した資金により、研究開発やプロダクト開発、事業開発体制をさらに強化し、国内外での事業展開を加速させる方針です。

 ANAHDは、専門的な知識を持たずとも高度な最適化計算を可能にするJIJの技術力を高く評価し、今回の出資を決定しました。両社はすでに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)公募の宇宙戦略基金事業において、宇宙観測データの処理領域で協業を進めています。さらにANAの整備部門では、日々の運航便を支える整備士の標準勤務パターン作成に焦点を当て、自動最適化ツールの技術実証を推進しています。この取り組みにより、勤務計画策定作業の大幅な効率化と精度向上に加え、整備士の適正配置や業務負荷の軽減といった効果が見込まれています。

 ANAHDは今後もJIJとの協業を深め、航空事業を中心としたオペレーション課題の解決や収益性の改善に向け、幅広い連携を通じて新たな価値創造を実現していくとしています。

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