エアバスは、開発を進めている新型大型貨物機「A350F」において、初飛行に向けた重要なステップとなる地上振動試験を完了したことを発表しました。
A350Fの地上振動試験は、2026年6月にフランスのトゥールーズにおいて3日間にわたり実施されました。これは、トゥールーズの最終組立工場での各種地上テストや、ドイツのブレーメンで行われたメインデッキ・カーゴドアおよび貨物積載システムの検証に続く、機体開発における新たなマイルストーンです。



今回の試験では、主翼端、胴体後部、エンジンに外部加振器を取り付け、異なる周波数帯で振動を機体に与えました。その際に発生する機体の動的応答を複数のセンサーで測定し、構造特性を正確に把握しています。
試験期間の短縮と効率化を図るため、エアバスは機体固有の飛行試験計装からのデータと、本試験用に設置された独立センサーの測定値を組み合わせる「データフュージョン」という革新的な手法を導入しました。測定された加速度データはリアルタイムでモニタリングされ、各テスト終了後すぐに設計部門へフィードバックされることで、最適化が図られました。


今後は、飛行試験の最初の3ヶ月間に実施される「飛行振動試験」において、あらゆるシチュエーションを想定したテストが行われ、A350Fはサービス投入に向けた最終段階へと進む予定です。Photo : Airbus




