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エアインディア、新CEOに737MAX墜落事故時に指揮をとった元エチオピア航空のテウォルデ・ゲブレマリアム氏を指名

 エアインディアの取締役会は2026年8月5日、キャンベル・ウィルソン氏の後任として、テウォルデ・ゲブレマリアム(Tewolde Gebremariam)氏を新たな最高経営責任者兼マネージング・ディレクターに任命したと発表しました。同社は現在、世界クラスのグローバルエアラインへと成長するための重要な転換期を迎えており、今回の経営トップ交代は次なる成長フェーズへの移行を象徴するものとなります。

 取締役会直属の委員会は、内部および世界中の実績ある外部候補者を対象に厳格な評価を実施しました。その結果、大規模な航空会社の再建、オペレーションの卓越性、安全とサービスの文化醸成、そして収益を伴う事業拡大において確かな実績を持つリーダーとして、ゲブレマリアム氏が全会一致で選出されました。

 同氏は、エチオピア航空グループのCEOを10年以上にわたり務めた航空業界屈指の経営者として知られています。在任中には数十億ドル規模の事業拡大を主導し、同社をアフリカ最大かつ最も収益性の高い航空会社グループへと変貌させ、収益を4倍以上、機材数を約3倍に拡大させた実績を持ちます。

 特に世界の航空業界で同氏の評価を決定づけたのは、2019年3月に発生したボーイング737MAX墜落事故(エチオピア航空302便)における危機対応能力です。事故発生直後から迅速に現場へ駆けつけるとともに、自社の同型機の運航停止を世界に先駆けて即座に決断しました。また、事故当初にパイロットの操縦ミスを疑う声が一部から上がった際には、一貫して自社の乗員を擁護し、機体システムの欠陥を指摘し続けるなど、安全と自社の従業員を最優先に守るリーダーシップを発揮しました。この毅然とした対応は国際的にも高く評価されています。

 エア・インディアは現在、基盤構築と再生の初期段階から、高成長と収益確保に向けたフェーズへと移行しつつあります。同社は2022年に70年ぶりのタタ・グループ傘下復帰を果たして以来、5カ年の変革プログラム「Vihaan.AI」を推進しており、すでに600機の新型機発注や既存機材の改修を進めています。

 今回の人事について、タタ・サンズおよびエア・インディア会長のN・チャンドラセカラン氏は、「ウィルソン氏の指導の下で初期の安定化と統合を終え、エア・インディアは重要な実行・拡大の時代に入っている。ゲブレマリアム氏のハブ開発のビジョンや安全への取り組みは、エア・インディアを卓越したグローバルキャリアとして確立する上で大きな力となるだろう」と述べています。

 また、新CEOに就任するゲブレマリアム氏は、「インドの驚異的な経済成長の可能性を反映した、世界クラスのグローバルエアラインを築く機会を得たことは非常にエキサイティングだ。並外れた運航の信頼性と温かいインドのホスピタリティ、そして長期的な成長を提供するために尽力していく」と意気込みを語っています。Photo : Air India

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