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ナショナル・エアラインズ、777Fで史上最長の商業貨物飛行を達成 スコットランドから豪州へエンジンのみを搭載し19時間の直行便

 2026年8月4日、フロリダを拠点とする貨物エアラインのナショナル・エアラインズが、民間航空会社によるボーイング777Fの商業貨物飛行として史上最長となるフライトを達成しました。同機のフライトはNCR820便として運航され、スコットランドのプレストウィック空港からオーストラリアのメルボルン空港まで、距離にして約9,850海里(約18,240キロメートル)、所要時間19時間24分におよぶ歴史的なフライトとなりました。

 今回の異例とも言える超長距離フライトが実施された背景には、メルボルンで地上待機状態に陥っていたジェットスターの787-8(機体記号:VH-VKF)の存在があります。同機は7月下旬から運航を停止しており、搭載するGEnxエンジンのスラストリバーサーの交換が急務となっていました。しかし、該当部品の在庫が世界的に逼迫しており、GEの主要なエンジン整備拠点であるプレストウィックからメルボルンへの輸送が必要となったため、ナショナル・エアラインズに白羽の矢が立ちました。

 今回投入されたのは、今年5月にナショナル・エアラインズへ納入されたばかりの777F(機体記号:N792CA)です。同型機のカタログ上の最大航続距離は、約107トンの最大ペイロード搭載時で約4,970海里(約9,200キロメートル)とされています。今回NCR820便が飛行した約9,850海里という距離は、貨物機本来の運用における設計上の数値を大幅に上回ります。これを完遂できたのは、積載貨物を交換用のエンジン部品等のみに絞り込んで極端に軽くし、燃料を多く搭載したためです。

 このフライトにおいては、、航空機追跡サイトで約4万人の航空関係者やファンがNCR820便の航跡を見守りました。今回の記録達成は、777Fという機材のポテンシャルを限界まで引き出した運航ノウハウを改めて証明する出来事となりました。Photo : National  Airlines

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