マレーシア航空の親会社であるマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は2026年8月7日、運航の安全性と乗務適合性に関する体制を強化するため、傘下エアラインの全パイロットを対象とした義務的な薬物検査を開始したと発表しました。今回の措置は、同社のパイロットが拘束された事件に対する対応であり、薬物などの不適切使用を一切容認しない「ゼロ・トレランス」の姿勢を明確にするものです。
MAGのナサルディン・A・バカル社長兼グループCEOは、「運航の安全性と乗務員の適性はMAGにおいて一切妥協できない要素である」と強調しました。今回の事件が大多数の従業員のプロフェッショナリズムを反映するものではないとしつつも、乗客や関係者の信頼を維持し、安全基準の違反に厳格に対処するため、全パイロットに対する義務的検査に踏み切ったと説明しています。
義務的な薬物検査の第1段階として、現在マレーシア航空に所属する全1,260名のパイロットを対象とした検査が進行しており、2026年8月15日までに完了する予定です。この期日までに検査を終えていないパイロットは、MAGの安全規定や各種規制要件に基づく許可が得られるまで、フライト業務から外されます。また、今回の義務的検査は従来の抜き打ち検査を補完する形で導入されており、今後はMAG傘下の全パイロットに加え、客室乗務員にも対象が拡大される方針です。
MAGは声明の中で、拘束された人物に関する事実関係も明らかにしました。同人物は、当日はコックピット内のジャンプシートにオブザーバーとして同乗していたのみで、該当便を操縦していた事実はなく、フライト自体は2名の有資格パイロットによって安全に運航されていたとしています。
同グループは今後も航空当局や各種規制機関と引き続き緊密に連携し、さらなる予防措置の強化と安全管理の徹底を図っていく構えです。Photo : Malaysia Airlines
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