ルフトハンザ・グループが推進するSpaceX社の衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」の導入計画が、いよいよ実機での運用フェーズへと移行します。同社は、Starlinkを搭載した最初の機材が2026年8月19日に初便を迎えることを発表しました。今回の初号機稼働を皮切りに、欧州最大規模となるグループ会社の全機材への高速Wi-Fi展開プロジェクトが本格始動します。
これまで導入予定として概要が提示されていた本計画ですが、具体的なサービス開始日と対象機材が特定されたことで、プロジェクトは大きな節目を迎えました。最初に新サービス「Lufthansa Group Wi-Fi」が稼働するのは、ルフトハンザ航空の短中距離路線を担うエアバスA320neo(D-AINM)です。長距離用のワイドボディ機に先駆けて、欧州域内ネットワークを担うナローボディ機から改修が進められる形となります。

計画では、ルフトハンザ本体に続き、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空、ブリュッセル航空が次期導入対象として準備を進めています。さらに、ITAエアウェイズ、ユーロウィングス、エーデルワイス航空、ディスカバー・エアラインズ、エア・ドロミティ、ルフトハンザ・シティ・エアラインズを含む、グループ全社の850機を超える機材にStarlinkが順次導入されます。全展開は2029年までの完了を見込んでおり、3年以上にわたる大規模な改修作業が進行することになります。欧州の他大手航空グループが一部子会社やLCCブランドを導入対象外とする中で、ルフトハンザはグループ一括でのサービス統一を図る方針です。


提供されるサービスは、搭乗クラスを問わず全ての乗客に提供されます。ロイヤリティプログラム「Miles & More」会員、またはTravel ID(いずれも登録無料)を保有していれば、ゲート出発から到着まで追加料金なしで利用可能です。
なお、本サービスの導入にあたり、ルフトハンザグループは顧客アンケートに基づいた利用規約を設定しました。機内の静寂性と快適性を維持するため、音声・動画コンテンツ再生時のヘッドホン着用が義務付けられるとともに、音声通話およびビデオ通話、機内からのライブストリーミング配信は禁止されています。Photo : Lufthansa




