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ボーイング、777-9および737-10の自然着氷試験を完了 パイロット「着氷条件下でも操縦性は非常に良好。顧客に自信を持って提供できる」

 ボーイングは、開発を進めている次世代主力機である777-9および737-10の2機種について、米国西部およびカナダ上空での自然着氷試験を無事に完了しました。

 着氷試験は、新型機の型式証明取得に向けた極めて重要なプロセスのひとつです。主翼や水平・垂直尾翼などの重要表面に氷が蓄積した状態でも、機体が安全に操縦でき、各システムが設計通りに機能することを実証するために行われます。今回の試験では、過冷却水滴が存在する雲の中を意図的に飛行し、1インチから2インチの着氷を発生させた上で、パイロットが機体の挙動を正確に予測し、良好な操縦性を維持できるかが評価されました。

 着氷に適した気象条件を見つけ出すため、ボーイングの気象専門家チームは数週間にわたり天候パターンを追跡しました。777-9の試験機には機内Wi-Fiが装備されており、地上チームとのリアルタイムな通信を通じて、着氷に最適な座標や高度、温度帯が瞬時にコックピットへ伝達されました。この連携により、777-9は8.5時間、737-10は6時間のフライトを実施し、それぞれ別の雲の帯で必要なデータを収集することに成功しています。

 777-9の操縦桿を握ったヘザー・ロス機長は、「計器が着氷を知らせていなければ、気づかなかったかもしれないほど、機体の操縦性は非常に良好だった」と、その完成度の高さを評価しています。また、737のチーフパイロットを務めるジェームズ・ハンレー機長も、航空会社が通常避けるような過酷な着氷条件下で両機が優れた性能を発揮したことを強調し、「顧客に自信を持って提供できる」と語りました。

 現在、ナローボディ機市場で最高レベルの運航コスト効率を目指す737MAXファミリー最大の派生型「737-10」は、950回以上、2,050時間を超える飛行試験を消化しています。同機は2026年中の型式証明取得、および2027年の初号機納入に向けて順調に作業が進められています。一方、世界最大級のワイドボディ機となる「777-9」も、すでに1,700回以上、4,800時間以上の飛行試験を重ねており、こちらも2027年の初号機納入が予定されています。

 次世代の航空業界を担う両機は、今回の過酷な自然着氷試験を乗り越えたことで、就航に向けた大きなマイルストーンをまたひとつクリアしたことになります。Photo : Boeing

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