マレーシア航空の親会社であるマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は2026年8月17日、所属するすべてのパイロットを対象とした義務的な薬物検査を完了し、全員から陰性の結果が得られたことを発表しました。この一斉検査は、グループ全体で進められている安全性および職務適合性強化策の一環として実施されたものであり、当初設定されていた8月15日の期限通りに第一フェーズを完了したことになります。
今回の大規模な一斉検査が義務付けられた背景には、2026年7月下旬に発生した乗務員による不祥事があります。マレーシア航空のパイロットがインドネシア・ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港において、大量の麻薬を密輸しようとした疑いで逮捕される事件が発生しました。報道によると、このパイロット自身の尿検査からも薬物の陽性反応が検出されており、航空業界の信頼と安全性を揺るがす重大な事態となっていました。
MAGの社長兼グループCEOであるナサルディン・A・バカル氏は、第一フェーズの完了は重要なマイルストーンであると評価しつつも、取り組みはここで終わらないと強調し、他の運航部門に対しても同様の厳格な基準を適用していく姿勢を明確にしました。パイロットへの検査完了を受け、MAGは8月18日よりマレーシア航空の客室乗務員約2,840名を対象としたスクリーニング検査を開始し、9月3日までの完了を目指して順次規模を拡大していく予定です。
また、グループ傘下のファイアフライにおいてもパイロットと客室乗務員の双方に対する検査が進行しています。8月15日の時点で、ファイアフライに所属するパイロット158名および客室乗務員163名の半数以上がすでに検査を終えており、ここでもすべての結果が陰性であったと報告されています。同社は、CAAMが設定した9月5日の期限を大幅に前倒しし、8月25日までに全対象者の検査を完了する見込みです。MAGは組織内での薬物乱用を防止し、根絶するための継続的な取り組みとして、安全衛生チームが主導する無作為の抜き打ち検査を維持し、関係当局との連携をさらに深めていく方針です。Photo : Malaysia Airlines
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