オーストラリア運輸安全局(ATSB)は、カンタス航空のエアバスA380型機(機体記号:VH-OQK)が、主翼内部に作業用のLEDライトを残したまま国際線を往復した事案に関する最終調査報告書を公表しました。なお、本件による機体の損傷や運航への影響は発生していません。

報告書によると、事案の発端となったのは2026年1月7日にシドニー空港で実施された同機の空調システムのメンテナンス作業です。作業員が左翼内部での作業を終えた際、使用していたLEDライトを内部に置き忘れたままアクセスパネルを閉鎖しました。その後、機体はライトを残した状態のまま、シドニーとダラス・フォートワース国際空港を結ぶ長距離路線を往復するフライトに投入されました。
置き忘れられたライトが発見されたのは、同機がシドニーへ帰還した1月9日のことです。別の整備士が行った定期点検の際、左翼内部に残されたままのライトが確認され、事態が発覚しました。
ATSBは本件の原因について、整備現場における工具管理プロセスの不備を指摘しています。作業終了時における工具の確認や置き忘れ防止の手順が適切に機能していなかったことが主な要因としています。なお同社のA380をめぐっては、2023年にコンプレッサー回転用工具がエンジン内部に置き忘れられていた事案が発生しています。Photo : Qantas
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