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エアバスA350Fの特別塗装機がペイント作業を完了、次世代貨物機の初飛行へ準備着々

 エアバスが開発を進める次世代大型貨物機「A350F」の初号機が、全面に特別塗装を施すペイント作業を完了し、その全貌を現しました。

 この印象的な特別塗装は、エアバスが2022年に主催した「A350Fリバリー・デザイン・コンペティション」を通じて誕生しました。世界中から4,000件以上ものデザイン案が寄せられるという大きな反響を呼び、審査員による厳正な選考の結果、類似した2つの優れた応募作品が選出されました。それらのアイデアを融合させる形で完成した最終デザインは、パリ航空ショーで発表されました。

 A350Fがすでに100機以上の受注を獲得している背景には、貨物機としての圧倒的な基本性能と環境優位性があります。機体の70%以上に炭素繊維複合材やチタンなどの先進素材を惜しみなく採用することで、競合する大型貨物機と比較して自重を約30〜35トンも軽量化することに成功しました。この軽量な機体に、ロールス・ロイス製「トレントXWB-97」エンジンを組み合わせることで、従来世代の貨物機(747Fなど)と比較して最大40%、現行の直接的な競合機(777F)と比較しても約20%の燃費改善とCO2排出量削減を実現しています。

 さらに、現場のニーズを徹底的に汲み取った積載能力と運用効率の高さも大きな魅力です。最大ペイロードは111トン、航続距離は最大4,700海里(約8,700キロ)を誇ります。機体後部に配置されたメインデッキの巨大なカーゴドアでは、幅175インチ(約4.44メートル)という最大の開口部を備えています。これにより、超大型の航空機用エンジンや半導体製造装置などの特殊な特大貨物であっても、分解することなくスムーズに一括搭載することが可能になりました。ドアが後方に配置されている点も戦略的であり、貨物を後方から前方へと積み込んでいく過程で、機体の重心バランスを安全かつ最適に保つ設計となっています。

 圧倒的な輸送能力と、持続可能な社会に適合する環境性能。次世代の航空貨物輸送の主力機の一つとなるA350Fが、斬新なデザインを身にまとい、来月9月にも大空へと飛び立ちます。Photo : Airbus

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