全日本空輸(ANA)とavatarin株式会社は2026年8月21日、アバターロボット「newme(ニューミー)」を活用し、関西空港から複数の地方空港にいる利用客を遠隔で案内するサポート業務を順次開始したと発表しました。国内の航空会社において、ロボットを活用した空港間の遠隔サポートが導入されるのは今回が初の試みとなります。
今回の新たな取り組みは、ANAグループが中期経営戦略として掲げる「デジタルと人の力を掛け合わせたオペレーションの進化」に向けた一環として実施されます。拠点となる関西空港のバックオフィスから、地方空港に配置されたロボットに寄せられる問い合わせを一括で対応する体制が構築されました。このバーチャルサポート体制の整備により、航空便の発着がなく現場の係員が少人数になる時間帯においても、利用客を待たせることなく即座に遠隔からの案内が可能になります。

対象となる地方空港と導入時期については、8月21日からの広島空港を皮切りに順次拡大される予定です。その後、対馬空港(9月3日開始予定)、鳥取空港(10月1日開始予定)、長崎空港(10月15日開始予定)、小松空港(10月28日開始予定)へと展開され、各空港にはそれぞれ1〜2台のロボットが設置されます。
本格導入に先立ち、羽田空港では約2万5000件の接客データを用いた事前検証が行われました。その結果、遠隔での案内であっても対面と同等の水準となる98.4パーセントという高い問い合わせ解決率を達成できることが確認されています。両社は今後、これまで蓄積されてこなかった地方空港での接客データを収集・分析し、顧客ニーズを定量的に可視化していく方針です。これにより、利用客一人ひとりに合わせた柔軟で質の高い「空港体験」の提供と、持続可能な空港運営の両立を目指していく構えです。




