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ユーロウィングス、欧州内短距離路線に「プレミアムBIZシート」を導入へ 欧州ビジネスクラスの基準を覆すリクライニングシート

 ドイツ・ルフトハンザグループ傘下で、バリュー・キャリアとして展開するユーロウィングスは、2026年12月1日より欧州内の短距離路線において、本格的なリクライニングシートを備えた「プレミアムBIZシート(Premium BIZ Seat)」を順次導入すると発表しました。欧州域内のビジネスクラスといえば「エコノミークラスの3-3配列の中央席を空席とするだけ」という仕様が業界標準となっている中、機内プロダクトの常識を覆す戦略的な展開として注目を集めています。

 新たに導入されるシートは、イタリアのシートメーカーであるGeven社製の「Comoda」モデルです。本来は長距離路線のプレミアムエコノミークラス向けに設計されたもので、8インチ(約20cm)の深いリクライニング機能のほか、テーブル、専用の収納ポケット、ボトルおよびカップホルダーを備え、ゆとりあるパーソナルスペースを実現しています。対象機材はエアバスA320neo型機で、キャビンの最前列2列に2-2の配列で計8席が設定されます。その後方のビジネスクラスエリアには、従来型の「ユーロビジネス」(中央席ブロック仕様)が引き続き配置されるフレキシブルな構成となります。

 ユーロウィングスは、2025年11月よりベルリン〜ドバイ間の中距離路線でこのシートの試験導入を行っていました。その結果、居住性の高さやパーソナルな機内サービスが乗客から非常に高く評価されたため、今回の本格導入に至りました。

12月1日以降は、以下の欧州内短距離路線へと投入されます。

◇ デュッセルドルフ 〜 ロンドン(ヒースロー):週最大28便
◇デュッセルドルフ 〜 マヨルカ島:1日1便
◇ベルリン 〜 マヨルカ島:週最大4便
◇デュッセルドルフ 〜 マラガ:週4便

 座席のアップグレードに合わせて機内サービスも拡充され、搭乗時のウェルカムドリンクとナッツ、温かいおしぼりの提供に加え、無料の機内食が用意されます。また、ドバイ線などの比較的飛行時間の長い路線では、クッションとブランケットも提供されます。

 ユーロウィングスはLCCとしてのコスト構造を持ちながらも、ビジネス客やプレミアム志向の旅客向けに質の高いサービスを提供する「ハイブリッド・キャリア」としての立ち位置を強めています。同社のマックス・コワナツキCEOは、「顧客の期待の変化に合わせ、我々は業界の標準を大胆に変えていく」とコメントし、欧州のバリュー・エアラインとしての競争力強化に意欲を示しています。

 今回のユーロウィングスのプロダクト刷新が、競合他社の機内設備投資や、欧州域内路線のプレミアムクラス市場にどのような影響を与えていくのか、今後の動向が注視されます。Photo : Eurowings

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