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カンタス航空、A380退役開始を2028年に前倒し 次世代機移行で機材最適化を加速

 カンタス航空は、2026年8月27日に現在運用している超大型旅客機エアバスA380を2028年から順次退役させる計画を明らかにしました。同社はこれまでA380を2032年頃まで運用する計画を示していましたが、これを大幅に前倒しする形となります。総座席数485席、プレミアムキャビン比率30%を誇る同機は、コロナ禍からの需要回復期や中東情勢を受けた需要取り込みにおいて極めて重要な役割を果たしてきましたが、同社はこれを機材最適化の新たな機会と位置づけ、次世代機への本格的な移行に踏み切ります。

 今回の退役前倒しの背景には、すでに生産が終了しているA380特有のサプライチェーンの課題があります。部品調達等の難航により運用リスクやメンテナンスコストが増加傾向にあることが、機材更新を後押ししました。また、2027年から納入が開始される「プロジェクト・サンライズ」向けのエアバスA350-1000ULRやボーイング787-9といった次世代フリートの受領スケジュールに対する同社の強い自信も、今回の決断を支える要因となっています。

 機材更新に伴う財務面および運用面のメリットは多岐にわたります。カンタス航空はA380の退役とA350-1000の導入により、現在のネットワーク網を維持しつつ資本およびキャッシュフローの効率を最大化する方針を示しています。具体的には、2028年度から2031年度にかけて約3億ドルのネットキャッシュフロー改善が見込まれるほか、保有機材の簡素化によって乗員の訓練パイプラインが合理化され、約4,000万ドルのコスト削減効果がもたらされる見通しです。ただし、短期的にはA380の減価償却加速による一時的な利益圧迫要因も想定されています。

 航空業界全体でプレミアム化の需要が高まるなか、カンタス航空は次世代機への移行を通じてより高収益な事業構造の構築を急ぐ構えです。Photo : Qantas

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