アメリカン航空でボーイング777型機を担当する現役パイロットが、ボーイングの次世代大型機「777X」の訓練を受け、実際にテストフライトで操縦桿を握ったことが明らかになりました。
関係者のSNS投稿によると、同パイロットはイギリスにあるボーイングのトレーニングセンターにて777Xの訓練プログラムを修了した後、ワシントン州のスポケーンからボーイング・フィールド(シアトル)へのフライトで実際に777Xを操縦しました。投稿内では、将来のパイロット向け訓練プロセスに携われた経験について「一生に一度の機会」と振り返りつつ、同機がアメリカン航空のフリートに加わる時期については「自身が退職した後になるかもしれない」と、将来的な導入を示唆するようなコメントを残しています。
この投稿をInstagramで見る
航空会社が新型機の発注や導入を検討する過程において、運航部門のパイロットを派遣して機体の特性や運用性を直接確認・評価することは通例行われるステップの一つです。
現在、アメリカン航空は次期ワイドボディ機の発注に向けて各メーカーと交渉を重ねていると伝えられており、業界内では中型機が本命視される見方が根強くありました。そうした中で、型式証明の最終段階にある最新鋭大型機の操縦桿を同社パイロットが握り、将来の機材構成に言及したという事実は注目に値します。
日頃から航空業界の動向を追う勘の鋭い読者の皆様であれば、ロンドン・ヒースローなどの主要スロット制限空港における座席供給力の確保、将来的な777-300ERの後継機問題、そしてメーカー側の販売攻勢など、今回のフライトが何を物語り、今後の機材戦略にどのような選択肢をもたらすのか、その背景にある意図は想像に難くないはずです。米系メガキャリアの次世代フラッグシップを巡る水面下の動きから、今後も目が離せません。Photo : Boeing



