エミレーツ航空は2026年9月3日、新たに受領したA350型機において、世界初となる完全電動式のプレミアムエコノミーシートを導入したと発表しました。座席間に可動式のプライバシーパーテーションを備え、乗客のパーソナルスペースと機内での快適性をかつてない水準へと引き上げる画期的なプロダクトとなっています。

新シートは「2-3-2」配列で計28席が設けられます。最大の注目ポイントは、プレミアムエコノミーとしては世界初となる電動式のプライバシーパーテーションです。これは座席の背もたれと同じ高さまで引き上げることが可能で、隣席との空間をしっかりと区切ることができます。乗客は座席のコントロールパネルからボタン一つで簡単に昇降および固定ができ、食事や仕事、睡眠時など、用途に合わせてよりプライベートな空間を創出できます。シート幅は20インチ、シートピッチは最大39インチを確保しており、座席をリクライニングさせても後方座席の空間を圧迫しないクレードル(ゆりかご)構造を採用しています。また、電動制御により、ラウンジモードや食事モードといった最適な座席位置へ直感的に調整することが可能となっています。




人間工学に基づいた快適性も追求されており、サフラン・シート社製の「U-Dream」ヘッドレストが新たに導入されました。本革製のヘッドレストは乗客の頭や首に合わせて複数のポジションに調整可能で、手動展開式のフットレストと合わせて疲労軽減に大きく寄与します。さらにプレミアムエコノミーとしては初めてワイヤレス充電機能が搭載され、各席のUSB-Cポートやスマートフォンホルダーを備えたトレイテーブルと合わせ、フライト中のデバイス利用環境が大幅に向上しました。機内エンターテインメントシステム「ice」を楽しむためのモニターは13.3インチの4K HDRタッチスクリーンへと進化し、最新のA350型機では前・下方に加えて左右の外部カメラ映像も視聴可能となり、より臨場感のあるフライト体験を提供します。

ハード面だけでなく、機内食やアメニティといったソフト面もビジネスクラスに匹敵するサービスが提供されます。機内食はロイヤルドルトン製の陶磁器やロバート・ウェルチ製のカトラリーで提供され、同クラス専用の「シャンドン・ヴィンテージ・ブリュット 2021」に加え、9月からはシャブリやボルドーの銘醸ワインがラインナップされます。さらに10月からは、英国路線限定で同社初となるイギリス産スパークリングワイン「ウィストン・エステート」の提供も開始されます。長距離路線では、ユナイテッド・フォー・ワイルドライフと提携したサステナブル素材の限定アメニティキットが配布され、今回から新たにアヴェダのスキンケア製品も追加されました。
2022年にプレミアムエコノミーを導入して以来、エミレーツ航空はその基準を常に引き上げてきました。革新的な電動シートとプライバシー機能の追加により、同社のプレミアムエコノミーは他社のビジネスクラスに迫るクオリティを実現し、航空業界における世界的評価をさらに強固なものにすることが期待されています。Photo : Emirates




