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ユナイテッド航空、9.11追悼の「F-16戦闘機との低空飛行」計画を批判受け中止

 ユナイテッド航空は、アメリカ同時多発テロ事件(9.11)から25年の節目となる2026年9月11日の朝に計画していた、追悼行事としての特別飛行を中止します。この計画は、同社の777型機が4機のF-16戦闘機を伴い、コロラド州デンバー上空を低空飛行するというものでしたが、地域社会から強い懸念の声が上がり、撤回を余儀なくされました。

 当初の予定では、特別機は午前8時15分にデンバー国際空港を離陸し、編隊を組んで飛行した後、25年前にユナイテッド航空175便がニューヨークの世界貿易センター南棟に激突した時刻と全く同じ午前9時3分に合わせて、デンバーにある同社の飛行訓練センター上空を通過する段取りとなっていました。ユナイテッド航空はこの飛行を地元従業員向けの「非公開イベント」と位置づけており、9.11でハイジャックされペンシルベニア州に墜落したユナイテッド航空93便のパイロットの一人がデンバー出身であったことが、この地を選んだ背景にあったとみられています。

 しかし、この計画は地元自治体に波紋を広げました。ユナイテッド航空はデンバー市の緊急事態管理部への通知は行っていたものの、市当局に計画について相談していませんでした。事態を把握した市当局は、事情を知らない市民が誤認してパニックに陥ることを危惧し、緊急通報のオペレーターに通報の殺到を警戒するよう指示を出すなどしていました。

 最終的に、ユナイテッド航空は「地域社会における懸念」を理由に飛行計画の全面中止することを決め、テロ事件の記憶を悼むための計画は、結果として当時の恐怖を人々に想起させかねないとして、実施直前で見送られることとなりました。Photo : United Airlines

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