ボーイングのケリー・オートバーグ社長兼CEOとジェイ・マラベCFOは、モルガン・スタンレー・ラグナ・カンファレンスに登壇し、同社の生産体制や各航空機プログラムの進捗に関する最新の状況を語りました。
■ 737-10は最終的な文書作成段階、MAXの生産安定化には時間も
民間機プログラムにおいて注目を集めている「737-10」について、オートバーグCEOはすべての飛行試験が完了しており、現在は米国連邦航空局(FAA)の要求する最終的な文書作成の段階にあることを明らかにしました。FAAとの緊密な連携が進められており、同機の型式証明は「非常に近い」時期に取得できる見通しであると述べています。
一方で、737MAXの生産安定化については、当初の想定よりもやや時間がかかっている現状を認めています。同社は現在、月産47機の達成に向けて翼の生産を増強するなどの取り組みを進めていますが、そのペースで安定稼働するには至っていないと説明しました。
■ 787は月産10機へ向けた増産準備が進行、新座席の認証には遅れも
ワイドボディ機の「787」プログラムに関しては、生産レートが月産8機で安定しており、年内には月産10機へと引き上げる作業を進めています。マラベCFOは、将来的な増産を見据えて建設中である第2組み立て施設が来年には完成する予定であることを報告しました。ただし、新しい座席の認証に予想以上の時間がかかっており、これが一部の機体の納入に影響を与え続けているという課題も挙げています。
■ 777-9は2027年の初号機納入を維持、防衛・宇宙部門の基盤強化もアピール
開発中の次世代大型機「777-9」については、いくつかの課題はあるものの試験自体は継続しており、2027年の初号機引き渡しに向けて予定通りに進捗しているとのことです。
さらに、防衛・宇宙・セキュリティ部門においても、固定価格での開発契約という難題に対処しながら、将来の成長に向けた基盤を整えるための優れた取り組みが行われていると評価しています。また、航空宇宙専門技術者組合(SPEEA)との労使交渉に関しては、交渉委員会の支持を得た新たな提案を提出し、合意に向けた努力を続けていると語りました。Photo : Boeing
ボーイング787、ANAへの初号機納入から本日9月26日で15周年 累計1,300機超で空の旅を変革、新派生型の検討も示唆




