ベトナムのLCC最大手であるベトジェットエアが、オーストラリアの国内線市場へ新規参入する可能性が浮上しました。オーストラリア現地の航空当局が公開している公的記録などから、新法人「チェリー・アビエーション(Cherrie Aviation)」を運航主体として水面下で準備を進めているとみられます。
今回の参入に向けた有力な根拠となっているのが、オーストラリア民間航空安全庁(CASA)が管理する航空機登録簿の最新データです。2026年9月23日付で、今年製造されたボーイング737MAX8(登録記号:VH-T8A、製造番号:63879)が新規登録されました。この公的記録において、機体の所有者(Registration holder)はベトジェット・アビエーションとなっている一方で、運航者(Registered operator)にはメルボルンを拠点とする「Cherrie Aviation Pty Ltd」が明記されています。
加えて、オーストラリア現地の法人登記においても、同社や関連事業体とみられる「Cherrie Air Pty Ltd」の存在がすでに確認されています。機体の実機登録情報とこれら新法人の動きが符合することから、ベトジェットが本体の名称ではなく、オーストラリア独自の「チェリー」ブランドを用いて国内線事業を展開する公算が大きいとみられます。
現時点において、ベトジェットエア側からオーストラリア国内線への参入や新ブランド設立に関する公式な発表は行われていません。しかし、当局への具体的な機体登録という確実な証拠が確認されたことで、就航に向けた動きが本格化している可能性は高い状況です。カンタス航空グループやヴァージン・オーストラリアが強固なシェアを握る同国の国内線市場に、アジアで急成長を遂げたLCCが新たな旋風を巻き起こすのか、今後の公式発表や当局の認可動向が注目されます。Photo : Vietjet Air




