アメリカ連邦航空局(FAA)は現地時間2026年10月2日、一部のボーイング737MAX型機に影響を及ぼしていたソフトウェアの問題について、飛行の安全性に対するリスクをもたらすものではないとの判断を下したと現地主要メディアが公式声明として報じました。これにより、同シリーズ最大の派生型である「737MAX10」の型式証明(TC)取得プロセスを遅らせていた主要な障害が取り除かれ、認証取得に向けた動きが本格的に再開します。
今回の問題は、ゴーアラウンドの特定の状況下において、飛行管理コンピューター(FMC)に設定された進入復行経路をパイロットが変更した場合、垂直航法モード(VNAV)が自動的に解除され、適切な高度を維持するために手動介入が必要になるというものです。ボーイングが9月26日に各運航会社へ通知し公表したことを受け、FAAのブライアン・ベッドフォード長官は、パイロットの作業増加への影響を精査するため737MAX10の認証作業を一時保留する方針を示していました。
その後、FAAの是正措置審査委員会(CARB)が詳細な技術審査を実施した結果、VNAVが解除された場合でもオートパイロット自体は維持されることや、計器の表示が明確で曖昧さがないことから、パイロットは常に機体を完全に制御できる状態にあると結論付けました。FAAはこの決定に伴い、米国内外の航空当局および運航会社に対し、当該事象と推奨手順を周知するための特別耐空性情報通報(SAIB)を発行する方針です。
ボーイングは安全上のリスクは否定されたものの、本件に恒久的に対処するためのソフトウェア更新プログラムの開発を継続しています。また、ソフトウェア供給元のGEエアロスペースも当局の判断を支持し、改修に向けた協力を続ける姿勢を示しています。
今回のFAAの判断によって737MAX10の納入遅延への懸念は大幅に後退しており、業界内では早ければ10月後半にも型式証明が交付されるとの見方が強まっています。Photo : Boeing
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