ヴァージンアトランティック航空は、現地時間8月4日にアメリカ・ニューヨーク州の裁判所に連邦破産法15条(チャプター15)の申請を行ったことが明らかになりました。
チャプター15は、外国企業がアメリカ以外の国で再建を進める期間において、アメリカの債権者による訴訟から保護され、資産を保護するものとなります。
同社はロンドンの裁判所に、7月に発表された12億ポンド(15億7,700万ドル)救済計画が合意しない場合、9月には現金不足する可能性があることを通知しており、その際はヒースロー空港の発着枠を売却する必要性が生じるとされています。今後ヒースロー空港の発着枠を売却するとなると、同社は一気に競争力を失う可能性があります。
今年4月には、グループ会社のヴァージンオーストラリア航空も自国で日本の民事再生手続にあたる任意管理手続きを行った後、アメリカでチャプター15を申請しており、この制度を利用するのは同グループ2社目となります。