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元エアプサン副操縦士、元同僚機長を殺害 計4名の元同僚機長の殺害を計画

 韓国のLCCであるエアプサンの元副操縦士が、元同僚の機長を殺害するという凄惨な事件が発生し、韓国社会に大きな衝撃を与えています。韓国の警察当局は2026年3月24日、機長殺害などの容疑で逮捕された男の実名と顔写真を公開しました。

 逮捕されたのは、エアプサンの元副操縦士であるキム・ドンファン容疑者、49歳です。かつて空の安全を守る立場で、社会的にも地位のあるパイロットが、なぜ執拗に元同僚の命を狙うに至ったのか、その衝撃的な犯行の全容が明らかになってきました。

 警察の調べによりますと、キム容疑者は2026年3月16日から17日にかけて、韓国各地で元同僚の機長たちを次々と襲撃しました。16日にはターゲットとした機長の自宅マンションでエレベーターに「故障中」の貼り紙をして階段へ誘導し、ロープで絞殺しようとしましたが、激しい抵抗に遭い失敗しました。しかし容疑者は止まることなく翌17日の午前5時すぎ、今度は別の機長を刃物で襲撃し、殺害に及びました。さらにその後、3人目の標的を襲うためにターゲットのもとへ向かいましたが、警察の保護下にあったため断念し、その後警察に逮捕されました。

 キム容疑者は犯行にあたり、配達員に変装してターゲットの自宅を特定し、数カ月前からその動線を執拗に追跡するなど、極めて計画的に準備を進めていたことが判明しています。動機について容疑者は、自身が卒業した空軍士官学校の不当な特権構造のせいで自分の人生がめちゃくちゃにされたと供述しています。容疑者は2024年にエアプサンを退職していますが、その直接のきっかけは航空身体検査での不合格により操縦資格を維持できなくなったことでした。自身のキャリアが絶たれたことへの絶望と、その背景にある組織への歪んだ恨みが、3年前からの殺害計画へと繋がったとみられています。

 殺害リストに載っていた4人の機長は、いずれも空軍士官学校の先輩や後輩であり、エアプサンでの元同僚や上司でした。日本国内でも馴染みのある航空会社の元関係者が起こしたこの凶行を受け、韓国国内では閉鎖的な学閥社会の在り方を問う声が急速に強まっています。

 なお航空身体検査の不合格の理由は精神的なものであったとの情報もあり、これが正しければ同社のチェック体制は正常に機能していたと考えられます。Photo : Airbus

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